◆パ・リーグ 楽天3―7ソフトバンク(15日・楽天生命パーク)
楽天は首位ソフトバンクに敗れ、今季129試合目で自力優勝の可能性が消滅。ソフトバンクにマジックが点灯した。辛島航投手が3回に柳田に2ランを浴びるなど4回8安打4失点と試合をつくれず、終始リードを許す展開となった。攻撃面では初回に山崎剛内野手の走塁ミスで先制機を逸したことが響いた。石井一久監督は「序盤で大量失点してしまうとチームが追い掛けるのは難しくなる」と指摘。打線については「中途半端な投ゴロで状況判断を誤ってしまったのかもしれませんけど、しっかりとスタートはできていたと思うけど、打球の方向をもう少しいい判断ができていれば」と振り返った。
痛恨のミスで流れが相手に傾いた。山崎が中堅フェンス直撃の三塁打で無死三塁とし、続く鈴木大の打球は投ゴロとなり、和田が捕球。山崎が飛び出したため、三塁へ送球した。アウトのタイミングだったが、クロスプレーとなり、三塁手・周東がボールをこぼしたため、一度はセーフと判定された。
しかし、アウトと勘違いした山崎はベースを離れたまま、大の字で倒れ込んでおり、ボールを素早く拾った周東がタッチし、アウトとなった。後続も倒れて大きなチャンスを潰した。
打線は8回に辰己の9号2ランなどで3点を返すのが精いっぱいだった。
「起きていることは事実なので、しっかりとチームとして頑張っていくことが大事。マジックが点灯したからといって諦めるわけじゃないので」と指揮官は前を向いた。