北東北大学野球秋季リーグ戦は、17日から最終週(雫石町営)が行われる。8連勝で首位を走る青森大は、2位富士大との直接対決で1勝すれば5季ぶり37度目の優勝が決定。先日プロ志望届を提出した名原典彦外野手(4年=瀬戸内)は、同じく志望届を出した富士大・金村尚真投手(4年=岡山学芸館)を倒し優勝すると決意を見せた。
どちらかに勝てばいいではなくアイツを打ち崩して優勝すると、青森大・名原はきっぱりと言い切った。「一つ勝てばとか関係なく、目の前の試合を勝ちに行く姿勢で戦う。金村を打たなければ優勝できない、と思っている」。リーグ4連覇中の2位・富士大との直接対決は、2試合のうち1勝すれば優勝。だが第1戦の先発が予想されるプロ注目右腕を打ち崩し、無敗で頂点をつかむつもりだ。
8連勝中のチームを振り返り、「どんな展開でもベンチが雰囲気を落とさず、やるべきことをやれた結果」と話した。8戦中6戦で2ケタ安打を記録と打線が活発。名原は主に1番に座り、50メートル走5秒9の俊足を武器に打率3割4分3厘とチームを引っ張ってきた。今月8日にはプロ志望届を提出。大学最後のリーグ戦で、「走攻守すべての意識を高めて(リーグ戦に)臨んできた」と完全燃焼する。
「金村を倒してこそだよね、と選手たちには話しています」と、三浦忠吉監督(41)も相手エースを撃破しての優勝へ意欲。「今まで通りの準備をちゃんとできれば勝てる自信はある」と胸を張った名原は、「チームの雰囲気を盛り上げるようなプレーができればいい」と意気込みを語った。ここまで防御率0・00、4戦全勝の金村に今季初失点と初黒星をつけ、青森大が5季ぶりの優勝をその手につかむ。(有吉広紀)
◆名原典彦(なばら・のりひこ)2000年6月24日、広島市生まれ。22歳。石内小4年時にソフトボールを始める。三和中では軟式野球部に所属。瀬戸内では3年春にセンバツ出場。青森大では1年秋にリーグ戦初ベンチ入り、2年春からレギュラー。182センチ、82キロ。右投右打。家族は両親と姉、弟。