巨匠・ゴダール監督が死去「100年後、映画史を振り返った時に真っ先に名前があがる」評論家・斎藤敦子さんが悼む

スポーツ報知
亡くなった映画監督ジャンリュック・ゴダール氏(ロイター)

ゴダール

 「勝手にしやがれ」「気狂(きちが)いピエロ」などで知られるフランスの映画監督ジャンリュック・ゴダール氏が13日、スイス西部の自宅で死去した。91歳だった。仏紙リベラシオンによると、「自殺ほう助」により亡くなったという。フランソワ・トリュフォー監督(1984年死去、享年52)らと共にフランスの映画刷新運動「ヌーベルバーグ(新たな波)」の中心的存在として長年にわたり活躍した。ゴダール作品に詳しい映画評論家の斎藤敦子さんが、作品の特徴や映画界に与えた影響について語った。

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 ゴダール監督はヌーベルバーグの中心的な人物として、ハリウッド映画とは違う先鋭的で斬新な映画を作った監督です。頭脳明晰(めいせき)で世界中のあらゆる文学に精通し、ストーリーやセリフが深い。深すぎて「難解だ」と言われることもありました。スマートフォンで撮影したり、3D撮影したり、技術的に常に新しい挑戦もしていました。

 名前(Godard)に“GOD”が入っていることもあり、海外では「神」とも言われています。まさに「巨星墜(お)つ」ですね。100年後、映画の歴史を振り返った時に、真っ先に名前が挙がる超重要人物です。映画の枠さえも超えて作品を作りました。

 人間的には気難しい性格で、飛行機に乗る寸前で来日をキャンセルしたこともありました。そうかと思えば、恋人の女優が日本でロケをやった時に帯同して来日したことも。カンヌやベネチアの映画祭では当意即妙なコメントが圧巻でした。唯一無二の存在なので、今後、ゴダールのように芸術性の高い、とがった作品を作る映画監督は二度と現れないでしょう。

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