【こちら日高支局です・古谷剛彦】父ケイムホーム同様、愛される種牡馬になることをインティに期待

スポーツ報知
優駿SSで種牡馬生活をスタートさせるインティ

 19年フェブラリーSを優勝したインティ(牡8歳、父ケイムホーム、母キティ)が12日、繋養先の優駿スタリオンステーションに到着した。インティは3歳4月のデビュー。2秒2差9着と大敗したが、2戦目で7馬身差の逃げ切り勝ちを収めると、6連勝で東海Sを制覇。勢いそのままに、フェブラリーSを逃げ切り、7連勝でダート界の頂点に立った。

 500キロを超える雄大な馬格はもちろん、長きに渡りダート界で君臨したインティ。ヘニーヒューズ、エスポワールシチー、ホッコータルマエ、アジアエクスプレス、ベストウォーリア、モーニンなど、ダートの人気種牡馬を多数繋養している優駿SSだが、ひと足早くスタッドインしたケイティブレイブとともに、ダート種牡馬の厚みを増した。

 父のケイムホームは、02年サンタアニタダービーなど米G1を3勝。ウォーエンブレムやメダグリアドーロ、ヨハネスブルグと同じ世代で、ケンタッキーダービーにも出走した(6着)。アメリカで5年間の種牡馬生活を経て、08年から日本で繋養され、国内6世代目で待望のG1馬を送り出した。

 到着したインティを見た関係者は、「ダートの活躍馬の中でもバネがあり、柔軟性に長けたタイプ」と話す人が多かった。芝スタートの東京マイル戦で、スムーズに先行できるスピードは、繋ぎの柔らかさが原動力になっていると推測される。

 ケイムホーム産駒で、16年武蔵野Sをレコードで逃げ切ったタガノトネールや、15年オアシスSを制したカチューシャは、インティと同じくミスタープロスペクター3×4のクロスがある。ワンターンの東京ダートに強く、勝ち気な気性とスピードがマッチした結果だろう。インティは、サンデーサイレンスを持たない点から、配合のしやすさは最大のアピールポイントとなる。

 サンタアニタダービーの優勝馬を見ると、アファームドやジャスティファイといった3冠馬を始め、サンデーサイレンス、カリフォルニアクローム、アイルハヴアナザー、ポイントギヴン、エーピーインディなど、ケンタッキーダービーの重要な前哨戦として、歴史的名馬を輩出している。ケイムホームもその名に刻まれ、日本では大物が少なかったものの、長く生産者に親しまれた種牡馬だった。その中から誕生した後継種牡馬・インティは、父同様に生産者に長く愛される種牡馬として輝くことを期待している。(競馬ライター)

競馬

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×