元白鵬・宮城野親方が評論 「ずっと横綱候補だと思っている」朝乃山は狙い通りの相撲だった

土俵際でエビ反りになって粘る川副(手前)を寄り倒しで下し、白星発進した朝乃山(カメラ・今成 良輔)
土俵際でエビ反りになって粘る川副(手前)を寄り倒しで下し、白星発進した朝乃山(カメラ・今成 良輔)

◆大相撲 ▽秋場所2日目(12日、東京・両国国技館)

 元大関で東幕下15枚目の朝乃山(28)=高砂=が注目の一番を制し、関取復帰へ向け好発進した。昨年の学生横綱で、幕下15枚目格付け出しの川副(23)=宮城野=を寄り倒した。この日がデビュー戦となった相手に、大関経験者の貫禄を示した。6場所出場停止処分から復帰となった先場所は、三段目で7戦全勝V。今場所も全勝すれば11月の九州場所での十両復帰が確実となる。再十両を目指す勝負の7日間が始まった。

 * * *

 朝乃山は狙い通りの相撲でした。立ち合いは圧力があり、しっかりと右を固めて、川副が欲しかった左前みつを許しませんでした。そこから右をねじ込むと、前に出ながら左上手を取りました。川副がうっちゃりを得意としていることも頭に入っているからでしょう。土俵際では攻め急ぐことなく、落ち着いて寄り倒しました。弟子の川副には「自分の得意とする相撲があるのならそれで行け。前に出る力はあるから走れ」とも伝えていましたが、今回は朝乃山がそれを許しませんでした。

 今場所前に、宮城野部屋の力士を連れて高砂部屋に出稽古した時に、朝乃山の稽古を見ました。非常に集中していて、内容も良く、完全に自信が戻ってきたなと感じました。今場所、全勝すれば関取に復帰しますが、私はずっと横綱候補だと思っていますので、ここで止まっている力士ではありません。

 川副はデビュー戦で、元大関と相撲を取るという、素晴らしい経験をしました。そういう星の下に生まれているのかなと感じます。まだ入門したばかり。「負けて覚える相撲かな」という言葉もありますから、これをバネにさらに頑張るでしょう。今23歳で、28歳の朝乃山とは5歳差ですから、これから何度も対戦する機会があると期待しています。師匠として、もうひとまわり、ふたまわりと体を大きくさせ、立ち合いの厳しさ、気持ちの強さを教えていきたいです。(宮城野親方=元横綱・白鵬、スポーツ報知評論家)

【秋場所】2日目取組結果

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