J1ジュビロ磐田、アウェーで札幌に完敗…最下位脱出ならず

スポーツ報知
敗戦後にがっくりと肩を落とす磐田イレブン

◆明治安田生命J1リーグ第29節 札幌4―0磐田(11日、札幌ドーム)

 ジュビロ磐田は、アウェーで札幌に0―4で敗れ最下位脱出とはならなかった。勝ち点3を奪えば17位浮上となった一戦は、前半に2点を奪われる苦しい展開に。後半開始と同時にピッチに入ったDFリカルドグラッサ(25)が同20分にレッドカードで一発退場。その後は終了間際に2点を奪われ大敗し、5試合勝ちなし(1分け4敗)。J1残留へ残り6試合、崖っぷちの戦いは続く。

 磐田が“最下位トンネル”を抜け出せず今季10度目の完封負け。試合後イレブンはガックリと肩を落とし、敵地に駆けつけ必死に声を張り上げたサポーターからのブーイングを受け止めるしかなかった。渋谷洋樹監督(55)は、故郷の北海道での「凱旋(がいせん)試合」を白星で飾れず「0―4で負けてしまったことは申し訳ない」とうなだれた。

 プランが早々に崩れた。1トップで2試合連続先発出場のFW杉本健勇(29)をターゲットにボールを集めるも機能せず。逆に前半10分に直接FKから失点を許すと、11分後には相手の華麗なパス回しから2失点目。DF伊藤槙人(29)は「先に失点したのが(試合を)難しくしてしまった」とぶ然とした表情を見せた。

 後半に入ると、さらに劣勢に追い込まれた。DFリカルドグラッサが同20分、相手選手へのタックルの際に、足の裏を見せた危険な行為と判断されレッドカードで一発退場。数的不利の状況の中、チーム得点王(6得点)のFWファビアン・ゴンザレス(29)ら交代カード5枚を使い勝利を狙いにいくも、終了間際に2点を奪われ15敗目となった。

 アウェーでは3月5日の京都戦(4〇1)以来勝利がなし。シュート数は相手の14本に対して3本と迫力不足。MF金子翔太(27)は「ゴールにどう向かうかもう一度整理をする必要がある」と提言。残留圏内の15位・G大阪との勝ち点差は6で残り6試合へ。伊藤は「下を向いても始まらない」と必死に前を向き、がむしゃらに勝ち点3&J1残留を目指す。(森 智宏)

サッカー

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×