社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」のリーダー、渡部又兵衛(わたべ・またべえ、本名・由光=よしみつ)さんが7日、敗血症のため72歳で死去していたことが11日、分かった。病気療養中だったという。喪主は妻・淳子(あつこ)さん。葬儀は近親者のみで済ませた。10月24日に「お別れの会」を開く予定。
新潟県に生まれ、小学生の時に北海道小樽市に転居。18歳の時に役者を志して上京し、桐朋学園短大を経て劇団民芸の研究生となった。1988年に「ザ・ニュースペーパー」を結成。福田康夫、中曽根康弘、海部俊樹氏らの歴代首相をはじめ、福島瑞穂氏、土井たか子氏らの物まねを持ちネタに活躍した。
若い時から糖尿病の兆候があり、92年には両目の白内障を手術。2004年には壊死(えし)した左足を膝下から、14年4月には右足小指を切断していた。20年のスポーツ報知のインタビューでは「満身創痍(そうい)になろうと引退が頭をよぎったことは一度もない」と話していた。