9月10日の中京11R・エニフS(3歳上オープン、リステッド、ダート1400メートル、16頭立て)は、2番人気のチェーンオブラブ(牝5歳、美浦・小笠倫弘厩舎、父ハーツクライ)がゴール寸前で差し切り、オープン初勝利を挙げた。勝ちタイムは1分21秒6(重)。
スタートがひと息で前半はイバルとともに馬群から離れた後方。ハイペースを淡々と進め、4角で少しずつ差を詰めて直線を向いた。残り400メートルを切ったところで外に持ち出されると、ぐんぐん加速。最後の一完歩で内を伸びたアーバンイェーガー(16番人気)を鼻差かわした。
前週日曜の新潟記念(カラテ)に続くメイン制覇となった菅原明良騎手は「1400メートルなので、もう少し前で運べるかと思っていたのですが、ペースが速くて一番後ろからになりました。焦らずリズム良く運んで(直線で)外に出してからはいい脚を使ってくれました。ぎりぎりでしたが、強い競馬をしてくれました」とパートナーをねぎらった。
小笠調教師は「前回は海外遠征帰りで調整に十分な時間がなかったんですが、今回はしっかり仕上げられて、いい状態で臨めました。1着と2着では全然違うし、賞金を加算できてよかったです」と接戦を制し、笑みが絶えなかった。