◆JERAセ・リーグ 巨人1―3中日=延長10回=(9日・東京ドーム)
巨人が最下位の中日相手に痛い星を落とし、連勝が2で止まった。1点を追う9回、丸佳浩外野手(33)がR・マルティネスから同点の25号ソロ。通算250号に王手をかける一発で延長戦に持ち込んだが、10回、抑えの大勢投手(23)が守備のミスも絡み、セーフティースクイズなどで2失点で3敗目。阪神が敗れたため、クライマックスシリーズ圏の3位までのゲーム差1・5は変わらなかったが、11日にも優勝の可能性が消滅する。
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今までの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、豪快な一発を放った。1点を追う9回先頭。丸が、1ボール1ストライクから相手守護神のR・マルティネスが投じた真ん中スプリットを豪快に振り抜き、バックスクリーンへ25号同点ソロを放った。
過去の対戦では14打席で13打数無安打、12三振1四球。打球を前に飛ばすことすらほとんどできていなかった右腕から、一時は同点とする一発を放ち「いい投手なので何とか食らいついていきました。自分でも驚くほど、うまく打つことができました」とうなずいた。
8月23日の中日戦(東京D)以来、14試合ぶりの一発で通算249本塁打とし、史上68人目の250本塁打にも王手をかけた。ここまでチームで唯一、全試合先発出場を続ける背番号8が、CS進出を目指して戦う最終盤も頼もしい姿で打線をけん引する。