上方落語「水辺大落語祭」へ10・20船乗り込み実施 桂文枝と桂南光の同乗に笑福亭仁智会長「心の中では私の目玉」

スポーツ報知
大阪市内で行われた「水辺大落語祭2022秋」の開催会見に出席した(左から)桂小鯛、笑福亭生喬、桂あやめ、笑福亭仁智、林家花丸、桂三幸

 上方落語のイベント「水辺大落語祭2022秋」(11月11~20日)の開催発表会見が9日、大阪市内で開かれ、笑福亭仁智らが出席した。

 2000年代に入ってから人口が増加している大阪市民に、上方落語の魅力をさらに発信しようと企画されたもので「まちに飛び出す繁昌亭」を合言葉に、定席・天満天神繁昌亭での前夜祭(11~13日)のほか、中之島フェスティバルタワー、帝国ホテル、大淀コミュニティセンターで落語会が開かれる。

 上方落語協会会長の仁智は「コロナから2年半。協会としては『守る』ことしかできなかったが、アフターコロナを見据えて外に打って出る」と活性化に意欲を示した。

 イベントのキックオフ企画として、10月20日には天満橋の八軒家船着場をスタート・ゴール地点に、大川で「顔見せクルーズ」が行われる。桂文枝ら30人以上の落語家が乗船予定で、南天満公園や中之島・芝生広場、天神橋にいるファンに向けてあいさつ。船上から約1時間、鳴り物入りでにぎやかに盛り上げる。

 歌舞伎でもおなじみの「船乗り込み」は、最近では2012年に文枝の襲名の際に道頓堀川で行われているが、落語界の通常時での実施は珍しく、1994年に上方落語協会を脱会した桂南光も乗船を予定している。文枝と南光はかつて仲違いした経緯があることから、仁智は「心の中では私の目玉。文枝師匠と南光さんが一緒に乗ることで、先に向けて何か意味が出てくるのでは」と“同舟”の実現を感慨深げに話した。

 仁智自身も南光と11月16日に「水辺で出会う二人会」(帝国ホテル大阪)を開催する。「南光さんとの二人会は初めて。(桂)八十八さんの襲名の時に久しぶりに会って『ぜひとも近いうちに二人会を』とお誘いいただいたばかりで」と楽しみにしていた。

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