J1ジュビロ磐田は7日、11日の札幌戦(午後1時5分・札幌D)に向けて大久保グラウンドで練習を行った。前節の柏戦(2△2)でJ1初ゴールを決めたFW吉長真優(20)は「1点取って満足はしない。もう1点、もう1点、貪欲にいきたい」と2試合連続ゴールを宣言した。
貴重なラッキーボーイの出現だ。3日の柏戦、前半で2点を奪われ敗戦ムードに包まれたスタジアム。その流れを変えたのが後半途中出場のFW吉長だ。「100回ぐらいゴールシーンを見た」という衝撃の無回転ミドルでチーム4試合ぶりの得点。FWファビアン・ゴンザレス(29)の同点弾も飛び出し、執念で勝ち点1をつかんだ。
現在最下位で残りは7試合、J1に残留するためには勝ち点を積み上げるしかない。「1点が大事になっていく」と主張。自らアクションを起こし「積極的にシュートを狙っていく」。さらに「ウィングバックで出場することが多いので、1本でもコーナーやクロスを取るという意識でやっていく」と“フォアザチームの精神”でピッチを走り回る。
3年目の20歳の若武者が、何度も口にした「もう1点」。敵地での試合は3月5日の京都戦(4〇1)以来勝ちがない。再び衝撃ゴールを札幌の地でぶち込み、半年ぶりのアウェー勝利を持ち帰ってくる。