【仙ペン】「0・5刀流」の切れ味

スポーツ報知

◆JERAセ・リーグ 巨人18―3DeNA(7日・東京ドーム)

 「巨人が好きで亀井が嫌いはあり得ない」と以前に書いたことがある。つまり支持率100%。その意味では「ポスト亀井」ってウォーカーだったんだな。

 「巨人は応援しているけど坂本はチャラくてイケ好かない」とか「菅野は怖そうで苦手」というファンもいるかもしれない。少なくても「中田はヤンキーだから嫌だ」という人は絶対にいる。いなきゃおかしい。

 ウォーカーは違う。亀井さんがそうだったようにアンチが存在しないのだ。みんなで感動も情けなさもシェアできる。そんな選手って案外と珍しい。

 独立リーグでバスに揺られていた男がジャパニーズドリームを目指す。そんな筋立てからして泣ける。守備の下手さ加減も、だからこそ、思わぬ時のファインプレーにグッとくるんじゃないか。

 ただ、それでも妄想はしてしまう。もしウォーカーに「小林の強肩」があったら。いや、それだったら日本には来ていないか。おそらくは大谷やジャッジと同じ舞台で戦っていたはずだ。

 そんなわけで「23安打18得点」。手に汗握る延長戦ばかりじゃ、ナインもこっちも体が持たない。ストレス知らずの花マル勝利。これで阪神がヤクルトに負けて…いや、それは言わない約束だ。

 誰がヒーローでもいいけれど、ここはあえて先発投手の言葉を借りたい。「ありがとうございます、誠司さん」―。

 山崎伊のリードだけじゃない。ウォーカーの満塁弾も小林が打たせたようなものだ。4回の大量点の口火を切った左翼フェンス直撃の適時二塁打。普通の打者じゃない。今季やっと2ケタ安打の男にやられたんだから。浜口が引きずってグダグダになるのも当然だ。

 こう言っちゃ何だが、小林の打撃はウォーカーの守りと同じ。期待すると痛い目に遭うけどハマればすごい。相手には痛恨のショックを、味方には勇気と爆笑を与えてくれるんだから。

 小林は見事に打ってくれたし、ウォーカーも好守を披露。守るだけ、打つだけの「0・5刀流」とは言わせない。それにしても小林に「ウォーカーの打力」があったら? スーパー捕手として村上よりも先にメジャー挑戦だよ。

巨人

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