【星一筆】黒に茶色のコントラスト

スポーツ報知
5回2死一塁、左へ二塁打を放ったウォーカー(カメラ・中島 傑)

◆JERAセ・リーグ 巨人1―2DeNA=延長11回=(6日・東京ドーム)

 残り18試合のうち、9試合がDeNA戦。ゲーム差は6・5。自力だけで追い抜くには7勝2分けか8勝1敗か…。相手には過密日程というハンデがあるとはいえ、現実的には2ゲーム差の3位阪神を捕まえることを考えるべきだろう。編集局でも甲子園でヤクルトが得点(阪神が失点)するたびに「ヨシッ」なんて声があがっている(村神さまの52号には驚嘆のため息)。

 営業面の損得を抜きにすれば、2位でも3位でも球場が変わるだけ。CS第1ステージの相手がDeNAだとしたら、菅野―今永のマッチアップは、まさに1か月後の第1戦の前哨戦だ。そもそもベイには6連敗中。最後に勝ったのは6月22日で、真夏の快進撃をしっかりサポートしてしまった。残り試合を優位に戦うためにも、ここで足止めをしておきたい。ところが、2回無死一塁から簡単にアウト3つ。絶好調左腕対下位打線とはいえ、何とも淡泊な攻めに“秋風”を感じた。

 対するDeNAは3回に同じ無死一塁からしっかり送って牧が先制打。上位打線だから当然かもしれないが、やはり目指すものが違うのかとネガティブな思いばかりが頭をもたげた。ところが、中盤からは白熱の大接戦。スイッチを入れてくれたのは3回のウォーカーだと思う。

 「三遊間二塁打」なんてめったに見られるもんじゃない。今永のチェンジアップに食らいつき、ノンストップの全力疾走で二塁にヘッドスライディング。漆黒のユニホームにベットリとついたアンツーカーの茶色が、闇夜の進軍を先導する松明(たいまつ)のように鮮やかに映った。

 得点にこそ結びつかなかったけど、アグレッシブな助っ人に鼓舞されたように、我らがエースは9回まで無双の熱投。2回の打席では空振り三振の吉川は、別人のようなスイングで同点弾を打ってくれた。ついでに言えば、その後の勝ち越し機に飛び出した佐野のファインプレーだって、試合全体のテンションを上げてくれた“ウォーカー効果”だったのかも。

 最後は大勢の回またぎチャレンジ(これも3連投と並ぶ「太平洋」でしょうか原監督)が実らず、もうひと仕事を期待したウォーカーも空振り三振でゲームセット。でも、負けたとはいえ、仙ペン激賞の先週末に劣らないナイスゲーム。1か月後、またこんな試合を見せてください。

巨人

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