夏の最後の新潟競馬に上毛かるた旋風 新馬戦勝利のテンカノギジンの「義人」って誰よ?

スポーツ報知
初陣を勝利で飾ったテンカノギジン(右)

 いまや競馬ファンで知らぬ者はない「上毛かるた」。群馬県の観光名所や偉人などを紹介した、この「かるた」を有名にしたのは、アサマノイタズラ(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎、父ヴィクトワールピサ)と言っても過言じゃないでしょう。わたし自身がそうなんで。

 同馬はスプリングS・G2で2着、セントライト記念・G2で念願の重賞制覇と昨年のクラシック戦線で活躍しました。馬名の由来は、上毛かるたの「浅間のいたずら 鬼の押し出し」という手札。

 で、その「かるた弟分」といっていいテンカノギジン(牡2歳、美浦・手塚貴久厩舎、父エピファネイア)が、9月4日の新潟で新馬戦を大接戦の末に勝利しました。

 「天下の義人 茂左衛門」という札が馬名の由来。これが、また悲しい話なのよ。

 江戸時代、領主の悪政を正そうと将軍に訴え出た杉木茂左衛門さん。領主はおとがめを受けて領地召し上げとなりました。が、これで一件落着となならないのが江戸時代。当時の法では、一般人が直訴をするのは犯罪だったんです。そのため、茂左衛門さんだけでなく、妻子もはりつけの刑になってしまいました。

 その後、「命をかけて自分たちを救ってくれた」と感謝した農民たちによって、茂左衛門さんは茂左衛門地蔵尊千日堂(群馬県利根郡みなかみ町)にまつられました。

 そうそう、肝心のレースですよね。道中は12番手と後方でしたが、4コーナーで内を回って先頭集団に取り付くと、3頭横並びになった直線では、戸崎圭太騎手が「反応は速かった」と言うように真っすぐにゴールに向かってスピードアップ。首差で勝利しました。

 「まだ緩いし、能力だけで勝ったようなもの」と手塚貴久調教師。伸びしろ十分ですし、レースで「あまり攻め過ぎないほうが、いいみたい」とトレーナーは次走に向けてのイメージをふくらませていました。次のレースが楽しみですね。(志賀 浩子)

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