古谷一行さん死去 先月22日体調不安で入院し翌日容体急変…昭和、平成、令和で「金田一耕助」 

スポーツ報知
古谷一行さん

 俳優の古谷一行(ふるや・いっこう、本名=かずゆき)さんが8月23日に死去したことが分かった。78歳だった。所属事務所が2日、発表した。TBS系「金田一耕助シリーズ」などのテレビドラマを中心に、映画、舞台でも活躍した。関係者によると、亡くなる前日に体調不良を訴え、大事を取って入院したが、翌日に息を引き取ったという。葬儀は既に近親者で執り行われ、後日「お別れの会」を予定している。

 男の色気をたたえた味のある演技で、数々の名作に出演した名優が天国に旅立った。

 古谷さんは2011年に肺がんを公表。早期発見で治療を受け、翌年には復帰した。20年に急性胃潰瘍のため自宅から救急搬送されたと所属事務所が発表。今年7月に、週刊誌で体重20キロ減の“激やせ写真”が報じられるなど、体調が心配されていた。近隣の住民は「最近は胃がんを患い、胃を全摘出したと聞いていました。7月下旬には、自分で車を運転してお出かけしていましたが、この1か月は姿を見かけておらず心配していました」と明かした。

 亡くなる2週間ほど前、食事を共にした関係者は「元気な様子で、俳優業を続けていくことへの前向きな思いを話していました」。本格復帰に向けて精力的に体力づくりにも取り組んでいたが、8月22日に「顔色が芳しくないなど、わずかながら体調不安が見られた」(同関係者)ため都内の病院に入院。その翌日に容体が急変し、帰らぬ人となった。

 突然の別れに、家族や関係者もショックを隠しきれないという。葬儀は遺族の意向により、長男でロックバンド「Dragon Ash」のボーカル・降谷建志(43)ら家族のみで既に執り行われた。事務所は「病克服後、次なる挑戦に向けて、家族の見守りと共にトレーニングに通う日々を送っておりました矢先、この度の訃報となる予期せぬ出来事に見舞われてしまいました」と報告した。

 大学在学中に俳優座の養成所に入所し、舞台で活躍。1969年の「新選組」で映画デビューを果たした。テレビでは、77年から放送の横溝正史シリーズドラマで演じた探偵の金田一耕助が当たり役に。新興住宅地を舞台に、団塊の世代による不倫を描いた80年代の連続ドラマ「金曜日の妻たちへ」では、女性にもてる既婚のビジネスマンを演じ、社会現象を巻き起こした。

 97年の「失楽園」では破滅的な不倫関係に陥る中年男性を熱演。米国でロケした「オレゴンから愛」にも主演した。「土曜ワイド劇場」の「混浴露天風呂連続殺人」シリーズや「火曜サスペンス劇場」などの2時間ドラマに数多く出演。「混浴―」で共演したセクシー女優との不倫が報じられた際、報道陣の直撃に「その通り!」と潔く認める様子が話題になった。

 近年は病気とも闘いながら、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(17年)ではヒロインの祖父役を好演するなど存在感を発揮。昨年1月公開の映画「おもいで写眞」が最後の出演作となった。

 ◆古谷 一行(ふるや・いっこう、本名=かずゆき)1944年1月2日、東京都生まれ。中大法学部在学中に俳優座の研修生として俳優デビュー。代表作は、83年からTBS系「金田一耕助シリーズ」「金曜日の妻たちへ」、テレビ朝日系「土曜ワイド劇場 混浴露天風呂殺人」シリーズなど。2002年には映画「手紙」で主演を務め、プロデューサー業にも挑戦。長男は「Dragon Ash」のボーカル・降谷建志で、同作で共演も果たした。

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