【高校日本代表】近江・山田陽翔、まさに魔神 U18W杯へ守護神適性示す 大学生相手に1回3K無失点

8回、4番手で登板した高校日本代表の主将、近江の山田陽翔は対戦打者の空振りをアピール(カメラ・泉 貫太)
8回、4番手で登板した高校日本代表の主将、近江の山田陽翔は対戦打者の空振りをアピール(カメラ・泉 貫太)

◆侍ジャパンU18壮行試合 大学日本代表4―1高校日本代表(31日・ZOZO)

 第30回U18W杯(現地時間9~18日・米フロリダ)で初優勝を目指す高校日本代表の主将・山田陽翔(はると)投手(近江3年)が、大学日本代表を相手に奪三振ショーを繰り広げた。8回から4番手で登板。四球を1つ出したものの、1イニング3奪三振と大会で任される守護神に適性を示した。試合は1点を追う4回に4番・内海優太一塁手(広陵3年)の右中間ソロで同点としたが、6、7回に森本哲星投手(市船橋3年)が3失点し、1―4で敗れた。

 ZOZOマリンスタジアムの場内アナウンスで山田の名がコールされると、客席から大きな拍手がわき起こった。1―4の8回。本来ならリードしている状況で上がるマウンドだが、侍の守護神は最大限に集中力を高めて持ち場に向かった。打席には中大の今秋ドラフト候補のスラッガー・森下。初球は渾身(こんしん)の144キロ直球だ。

 その後2球で追い込み、宝刀スライダーで空振り三振。進藤には四球を与えたが、辻本はスライダーで見逃し三振、宗山は直球で空振り三振に斬った。「すごく難しい部分があって。後ろで投げた経験がないので。いつブルペンに入ったらいいか…とか。今日はいい流れで入ることができました」。アウト3つは全て三振。大学生を相手に貫禄すら漂う19球だった。

8回から4番手で登板した高校日本代表の主将、近江の山田陽翔(カメラ・泉 貫太)
8回から4番手で登板した高校日本代表の主将、近江の山田陽翔(カメラ・泉 貫太)

 今夏の甲子園では準決勝までの全5試合に先発。4番としても海星との3回戦で満塁弾を放つなど、投打二刀流でチームをけん引した。テレビで見ていたという侍ジャパントップチームの栗山英樹監督(61)も「あれだけ野球を、投げる打つで支配できるタイプの選手っていうのはなかなかいない。非常に楽しみ」と感嘆の声を上げる。

 高校日本代表では投手に専念し、クローザーを務める。U18初の実戦マウンドとなったこの日は最速148キロの直球にスライダー、フォークと王道の配球で大学代表を封じた。蓄積疲労で右肘に張りが残る。それでも、主将としての責任感が右腕の体を突き動かす。

 「もっとチームがいい雰囲気になるように自分自身が変わらないと。選手がノビノビできる環境をつくっていきたいです」。ミーティングの度にコミュニケーションの重要性を説き、また試合後の道具運びなど裏方の仕事も率先して行う。浅野と松尾には自身の投球フォームをまねされ、3人で笑った。徐々に山田のチームになってきている。

 U18W杯で初の頂点を目指す侍。馬淵史郎監督(66)は「山田が投げるところまでリードした状態で持っていくのが非常に大切だと思っている」と語気を強めた。甲子園から世界へ。山田は「すごくいい経験ができた。必ず世界一を取って日本に帰ってくる」。日の丸には頼れる大黒柱がいる。(中野 雄太)

 ◆山田 陽翔(やまだ・はると)2004年5月9日、滋賀・栗東市生まれ。18歳。治田西小1年から治田西スポーツ少年団で野球を始め、栗東西中では大津瀬田ボーイズでプレー。1年時にカル・リプケンU12世界少年大会に出場。近江では1年夏からベンチ入りし、2年夏から3季連続で甲子園に出場。最速149キロ。175センチ、78キロ。右投右打。今夏は5試合全てで先発登板し、38回35安打51奪三振。鳴門との初戦では滋賀勢最多の13奪三振。

  • 壮行試合には敗れたものの、セレモニーで挨拶する高校日本代表の主将、山田陽翔(左)(カメラ・泉 貫太)

    壮行試合には敗れたものの、セレモニーで挨拶する高校日本代表の主将、山田陽翔(左)(カメラ・泉 貫太)

8回、4番手で登板した高校日本代表の主将、近江の山田陽翔は対戦打者の空振りをアピール(カメラ・泉 貫太)
8回から4番手で登板した高校日本代表の主将、近江の山田陽翔(カメラ・泉 貫太)
壮行試合には敗れたものの、セレモニーで挨拶する高校日本代表の主将、山田陽翔(左)(カメラ・泉 貫太)
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