ブルージェイズ傘下3Aバファローの筒香嘉智選手は30日(日本時間31日)、敵地でのウスター戦に「6番・左翼」で先発出場。5打数1安打2打点1得点、1四球1三振で、打率は・352(パイレーツ傘下のインディアナポリス在籍時を含む)となった。筒香は、4-2で迎えた6回2死満塁の第3打席で、中前に鋭い打球を弾き返し、走者2人が生還。9回の6打席目は四球を選び、後続の二塁打や四球などで14点目のホームを踏むなど、フル出場した。
筒香のバットが快音を鳴らした。相手の3番手デーニッシュは今季メジャーで中継ぎとして26試合に登板し、2勝1敗の右腕。筒香はカウント2-2からの5球目、91マイル(146キロ)の直球を中前に弾き返した。
「きょうはあまり良くなかったけど、感覚的には戻ってきているのかなと思う。結果が一番なので。結果を出すためにやるべきことが、3年目で見えて来ている。こうすれば崩れるとか、ここは我慢してやらないといけないとか。学びの多いシーズンだと思う」
パイレーツを自由契約になった後、複数の球団からオファーがあった中でブルージェイズを選んだ。16日(同17日)にマイナー契約を結んで、ちょうど2週間が経過。この日は6打席に立ち、「多く打席が回ってくればくるほどうれしい」と語る。
ここまで新天地での8試合は、2本塁打を含む24打数7安打、打率・276の6打点、8四球11三振。球団の意向で、守備位置は左翼で4試合、右翼3試合。外野手として調整を続けている。
夢を描いて海を渡って3年目。マイナー降格やDFA(事実上の戦力外通告)も経験し、今もマイナーでもがき続けている。決して、思い通りの道のりではない。
「いい成績を出したいと思って、どのシーズンもスタートをしましたけど、そうはいかなかった。僕の中では、まだ足りないんだなという感じですね。僕の今までの人生で、すぐにうまくいった経験はあまりない。時間を掛けてでも少しずつ根気強く続けることで、何かが見えてくるタイプ。出来るに越したことはないけど、すぐにパッと出来る方じゃない。そこを理解しながら、今やれることを全力でやっています」
来季を見据える上でも、大事な残りシーズン。メジャー昇格の夢を最後まで追い続ける。