J1京都、稲盛和夫名誉会長の死去悼む「サンガの礎築いていただけた」伊藤社長、チョウ監督、宮吉コメント

スポーツ報知
京都の試合を観戦後に引き上げる京セラ・稲盛名誉会長(2003年撮影)

 J1京都は30日、京セラの創業者で同名誉会長、クラブの名誉会長も務めた稲森和夫氏の死去を受け、伊藤雅章社長、チョウ貴裁監督、選手代表としてFW宮吉のコメントを発表した。京セラはクラブ発足当時からメーンスポンサーを務め、稲盛氏も前ホームスタジアムの西京極競技場には足しげく通い、チームをサポートしていた。

 伊藤社長は、28年前に地元の発展のためにクラブを設立した稲盛氏が「サンガが日本を代表する素晴らしいクラブに成長・発展するために」と、新スタジアムの構想も早くから提唱していたことを明かした。また昨季、12年ぶりのJ1昇格を決めたことを報告した際には「大変喜んでいただいたことが思い出されます」と回想。「稲盛名誉会長のご冥福をお祈りするとともに、これまでご指導いただき、今日のサンガの礎を築いていただけたことに心から感謝申し上げます。そして、私たちが一層の努力とさらなる挑戦をし続けることで、素晴らしいクラブへと成長していきたいと思います」とクラブを愛した稲盛氏にさらなる発展を約束した。

 また京都出身で、昨季より指揮を執るチョウ監督は、稲盛氏が京セラが掲げるフィロソフィの中でも挙げていたチャレンジ精神を継承するかのような言葉で追悼。「昨年、私が生まれたこの京都で監督という仕事をスタートするにあたり、『チャレンジして失敗することが失敗ではなく、チャレンジしないことが失敗だ』という言葉を大事に、日々取り組んできました。現在、J1という荒波にもまれながら、日々チャレンジする選手たちとともに、成長しようとするチームでありたいと思い続けることが大切だと感じています。自ら「自燃」し、観に来てくださった方々に感動を与えるFootballをやり続け、もっと強く、たくましいチームになって、稲盛さんに喜んでいただけるよう、これからも努力していきたいと思います」とコメントした。

 下部組織育ちの宮吉は感謝の思いをつづった。「稲盛名誉会長の突然の訃報に接し、言葉を失っています。長年の京都サンガFCへのご尽力のおかげで、今の京都サンガFCがあり、プロサッカー選手としての私がいます。時にはスタジアムでお会いし、その時々にいただいた言葉は今でも心に残っています。今までの多大なるご尽力に感謝の気持ちを忘れず、京都サンガFCに関わる全ての方々のために頑張っていきます」と決意を示した。

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