花巻東・佐々木麟太郎、骨折手術後も量産、通算83号で西武・中村に並んでいた 新主将の秋コールド発進

3回2死二塁、花巻東・佐々木麟太郎が右前適時打を放つ(カメラ・佐々木 清勝)
3回2死二塁、花巻東・佐々木麟太郎が右前適時打を放つ(カメラ・佐々木 清勝)
6回コールド勝ちで応援席にあいさつをする佐々木主将(左端)ら花巻東ナイン(カメラ・佐々木 清勝)
6回コールド勝ちで応援席にあいさつをする佐々木主将(左端)ら花巻東ナイン(カメラ・佐々木 清勝)
主な打者の高校通算本塁打
主な打者の高校通算本塁打

◆秋季高校野球岩手県大会 ▽花巻地区予選1回戦 花巻東11―1遠野=6回コールド=(29日・花巻)

 新主将に就任した花巻東の佐々木麟太郎内野手(2年)が、来春のセンバツへ再スタートを切った。秋季岩手県大会の花巻地区予選1回戦に「3番・一塁」でスタメン出場。1安打2打点と貢献し、遠野を11―1の6回コールドで破った。夏の甲子園出場を逃した7月23日の岩手大会準決勝(対盛岡中央、2―3)で左手人さし指を骨折。手術後の練習試合で計9本塁打を放ち、高校通算が大阪桐蔭時代の西武・中村剛也内野手(39)に並ぶ83発に到達したことを明かした。

 新チームの主将として、麟太郎が背中で手本を示した。6―1の3回2死二塁、高めの直球を右前へ運んだ。2回の押し出し四球に続く2打点目を挙げると、相手守備がもたつく間に二塁を陥れた。「長打は求めず、つなぐことを意識していました。(走塁は)チームに、攻めることを忘れてほしくない部分もあった。覚悟を決めて走りました」。決して俊足ではない男の全力疾走。初回無死二塁のピンチにも素早くマウンドへ走り、試合を落ち着かせた。

 最速152キロ右腕・斎藤響介(3年)を擁する盛岡中央に敗れた夏の岩手大会準決勝以来、37日ぶりの公式戦。同戦で3回の守備の際に左手人さし指を骨折し、7月28日に手術を受けた。痛みが引かず約2週間は休養に充て、今月中旬からの練習試合はDHでの出場。「かばいながらです。ちゃんと振れるようになったのは5日前ぐらい」。それでも十数試合で9本塁打を放ち、中村が大阪桐蔭時代に記録した83本に到達した。

 夏の甲子園は仙台育英(宮城)が白河の関を越え、東北に初めて深紅の大優勝旗をもたらした。決勝のリアルタイム観戦はできなかったが「東北の門を開けて下さったのは仙台育英さん。負けたくないという思いもあるけど、東北としてしっかり波に乗っていければと思っています」と相乗効果を実感している。

 9月16日からの県大会で上位3チームが東北大会(10月10~16日・山形)の出場権を獲得。例年は上位2校が来春のセンバツ切符を手にするが、仙台育英のほか今夏の甲子園4強の聖光学院(福島)などライバルも手ごわい。「(主将は)責任やプレッシャーもあるけど、チームが勝つために命をささげてやりたい。3年生の思いを引き継いでまとめていきたいです」。背番号は夏の17からセンバツ時の3に戻り、心機一転。2年連続のセンバツへ歩みを進めていく。(岩崎 敦)

 ◆麟太郎に聞く

 ―主将としての初戦。

 「立ち上がりは守備のミスで乱れたけど、何とかしっかりできました。自分は1年の春から出させてもらっているので、責任を持ってチームを引っ張っていくと自覚していた。周りに声をかけることは常に意識していました」

 ―常々「岩手から日本一」と話しているが。

 「ずっとチームの目標である部分。先輩方の思いを背負って、自分たちにプレッシャーをかけて、来年の夏までやっていきたい」

 ―自身の打撃のポイントは。

 「打球の質というか、いかにスピンのかかった球を打てるかがカギになります」

 ―今年のチームは。

 「去年の3年生より個々の実力はないと思っています。ワンプレーの大切さや、いかにスキを作らないで詰めていくか。会話することでチームとしての価値が上がっていくはずなので」

3回2死二塁、花巻東・佐々木麟太郎が右前適時打を放つ(カメラ・佐々木 清勝)
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