【オリックス】山崎福也「どんな役割でもやります」 逆転連覇の“隠れキーマン”が持つ万能性に注目

スポーツ報知
練習中のオリックス・山崎福也

 難役をまっとうし、ご褒美の勝ち星まで手にした。8月24日の日本ハム戦は帯広で開催され、5―4で勝利。「しっかり抑えてくれて、これでグッと波に乗ってくれれば。今の先発の中では一番、(リリーフの)適性があるんじゃないかと思う」。この試合を最後に新型コロナウイルス陽性判定で一時離脱した中嶋聡監督は、2番手・山崎福也投手の貢献をたたえた。

 出番は2点をリードした直後の5回だった。先発の竹安からバトンを受け、2イニングを1安打無失点。相手の反撃ムードを封じた。7月14日のソフトバンク戦以来の4勝目。リリーフとしては初勝利だった。本来は先発要員。開幕からローテーションの一角だった。チーム事情から7月下旬に続き、今季2度目の配置転換。9月9日に30歳を迎える左腕が、投手として幅を広げつつある。

 昨年は自己最多の8勝(10敗)を挙げ、25年ぶりの優勝に貢献。「継続してやってきたことが、少しずつ結果になってきたのかもしれません」と謙虚に喜ぶ姿があった。14年のドラフト1位で明大から入団し、新人からの3年間で計8勝。18年にはキャリア最少の7試合、初の未勝利に終わっていた。危機感から変化を求め、同年オフから始めた筋力トレーニングは今でも継続している。鍛えるのは全身で、一切の妥協を許さなかった。

 登板後に取り組むことが多く、3時間を超えるハードメニュー。「投げた後の方が、アドレナリンが出ているので」とナイター時の帰宅は午前1時を回った。筋肉量だけが5キロ増え、シーズン中も体重96キロをキープ。80キロ台の超スローカーブを操る技巧派は、同時に力強さも身につけた。今季は自己最速の149キロを計測。「毎日でも投げられます」と過去にもリリーフの経験があり、首脳陣にとっては何ともありがたい戦力だろう。

 「中嶋監督が戻ってこられるまで、チームとしていい順位でいたい。そのためには、どんな役割でもやります」。ここまで先発16試合、リリーフで5試合に登板。28日の西武戦(京セラドーム大阪)は2番手で2/3回を5失点と乱れたが、先発でもリリーフでも、挽回の機会はまたすぐに訪れるだろう。「腕が縮こまるから、大きく前で投げるように」と、不調時に的確な助言を送ってくれたのが指揮官。冗談と分かっていても「抑え、行くか?」と刺激してくれたのがうれしかった。逆転連覇を目指し、ソフトバンク、西武と上位チームを追う最終盤。背番号11の万能性に注目している。(記者コラム・長田 亨)

野球

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×