サークル・ブリュージュに今季から所属する日本代表FW上田綺世が、ホームのワーレゲム戦の前半11分に先制弾をマーク。移籍6試合目で待望の初ゴールを決めた。後半40分に交代し、試合は1―1で引き分けた。シントトロイデンの元同代表MF香川真司はフル出場したメヘレン戦で同点に追いつくPKを決め、昨季途中に加入してから初得点。チームは3―1で逆転勝ちした。
リーグ開幕から1か月。上田がついに歓喜の瞬間を迎えた。前半11分。左サイドからのロングスローをペナルティーエリア内で味方が落とすと、右足で冷静に蹴り込んだ。2トップの一角で先発したストライカーは同2分にクロスを頭で合わせてポストをたたき、同8分にはこぼれ球に鋭い出足で詰めた。得点の気配が漂っていたなかでの先制点に「あれは練習していた。僕たちがデザイン(意図)した形がゴールに直結した」と笑みがこぼれた。
チームは追い付かれて今季2勝目を逃したが「求められるスプリントやプレー強度の高さなど、少しずつモノにできている」と手応え。11月に開幕するカタールW杯へのメンバー争いでは当落線上にいるだけに、来月のドイツ遠征(23日・米国戦、27日・エクアドル戦)を前にアピールできたことも大きい。「チームに浸透しつつあるという実感はある。あとは結果で示せれば」と上田。森保ジャパンでの序列を覆していくには、新天地での得点量産がカギになる。