【西武】渡辺久信GMが5000勝達成に「愛され応援したくなる魅力あるチームつくっていきたい」

スポーツ報知
西武・渡辺久信GM

 西武がオリックスに逆転勝ちし、球団通算5000勝目(4437敗390分け)を挙げた。選手、監督、フロントとして球団を支えてきた渡辺久信ゼネラルマネジャー(GM、57)が、黄金期の秘話や常勝軍団再構築への思いを語った。

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 渡辺GMの入団1年目、84年は広岡達朗監督3年目。82、83年とV2を達成し“管理野球”全盛時だった。

 「入寮して最初に食べたご飯が玄米。初めて茶色いご飯を見ました。口に入れたらかめない。冷蔵庫のドアを開ければ豆乳しか入っていない。今は玄米も豆乳も食べやすく、飲みやすい味になっていますがあの頃は…。寮で食事を取ったあと、みんな外へ食事に出かけていましたね」

 投手は東尾、森、松沼兄弟が軸で打線には山崎、田淵のベテランに石毛、金森ら若手が並んだ。辻監督はドラフト2位の同期入団だ。

 「寮生は1軍で活躍している選手ばかり。新人の時は秋山さん、伊東さんが4年目で工藤さんは3年目。他の先輩たちも1軍で活躍し始めた頃で、寮はすごく活気がありました」

 当時の寮生による競争意識が86年からの黄金時代の礎になったと述懐する。秋山、伊東、工藤はのちに監督でも日本一を経験。石毛や田辺も監督を務め、常勝西武から日本プロ野球を支える人材が次々と育った。渡辺GMは08年に監督就任1年目に日本一。主軸のカブレラ、和田が流出する中での快挙だった。

 「主力が抜けたのは本当に痛手だったけど、それでチームがまとまった。『なにくそ』と選手は思ったのでは。そこでうまく若手に切り替えられた」

 監督退任後はシニアディレクター(SD)、GMを歴任。その間、主力が移籍しても18、19年の連覇など上位で戦えているのは、監督時代の経験が生かされているからだ。5000勝も通過点に、今後も目指すのは常勝軍団の構築。フロントのトップとして、チームづくりへの思いを口にした。

 「常に優勝争いができるよう、チームのいろんな部分を構築しないと。現場が思い切った野球ができる環境をつくっていくのが我々の仕事。愛され、応援したくなる魅力あるチームをつくっていきたいですね」

 ◆渡辺 久信(わたなべ・ひさのぶ)1965年8月2日、群馬県生まれ。57歳。前橋工から83年ドラフト1位で西武入団。3度の最多勝を獲得し、97年オフにヤクルト移籍。99年から台湾でプレーし、2001年引退。西武のコーチ、2軍監督を経て08年に1軍監督に就任し、同年リーグ優勝、日本一。13年退任後はSD、GM。185センチ、95キロ。NPB通算389登板で125勝110敗27セーブ、防御率3.67。監督通算成績は438勝395敗31分け。

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