羽生結弦さん「心の傷」「だからこそ挑戦したい」北京五輪SP「ロンカプ」をノーミス 24時間テレビ

スポーツ報知
『24時間テレビ45』でフィギュアスケートの羽生結弦さんがプロ転向後テレビ初となる演技を披露した(c)sunao noto

 フィギュアスケートの羽生結弦さん(27)が27日、日本テレビ系「24時間テレビ45 愛は地球を救う」で、プロ転向後のテレビ初演技を披露。2018年の西日本豪雨で被災し、今も仮設住宅で暮らす17歳の高校生・三浦葉鈴(はれ)さんを「スペシャルアイスショー」に招待し、2月の北京五輪のショートプログラム(SP)「序奏とロンド・カプリチオーソ」をノーミスで滑り切った。

 北京五輪では冒頭の4回転サルコーの踏み切りで氷の穴にはまり回転が抜けるアクシデントがあった。「オリンピックでミスをしてしまった、ある意味、心の傷」と明かし「だからこそ自分はまた改めて挑戦したいなと思いました」と続けた。同じ構成を、ショー仕様の暗い照明下でノーミス。4回転サルコー、4回転―3回転の連続トウループ、トリプルアクセルを音楽に溶け込ませながら決めていった。試合と変わらぬ緊張感。演技後にはガッツポーズも出た。

 競技会で滑ったのは昨年12月の全日本選手権と北京五輪だけで、今回が3度目の実演。「初めてちゃんとこのプログラムが、自分の中での完成形として滑り切れたなっていうふうな思いがあります。僕もすごい怖くてなかなか踏み出せずにいたプログラムの一つですけど。でもやっと、これを乗り越えてまた前に進めるなって僕自身が思えたので。皆さんの中で、ほんの一秒でもいいので、前に進むきっかけになっていたらいいなと思います」と語った。

 4回転2本の高難度の構成に加え、初演となった全日本選手権で演技構成点の「曲の解釈」で10点満点だった傑作。今回も、ピアノの音を奏でるように舞った。「自分たちの過去がありつつ、それが原動力となって前に突き進む。自分が夢をつかみ取るっていう物語。被災された方々にとっては、復興への道じゃないですけれども、記憶たちとともに前に進んでいくんだみたいなことが届けられると、自分の滑った意味があるかなと思います」。過去とともに前へ。強く美しいスケートに込めた、羽生結弦のメッセージだった。(高木 恵)

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