◆明治安田生命J2リーグ第33節 甲府2―2金沢(27日、JITリサイクルインク スタジアム)
J2甲府はホームで金沢と対戦し、2―2で引き分け。4試合連続でドローとなった。前半5分、先制されたが、同7分にロングボールを受けたMF鳥海芳樹(24)がペナルティー中央から右足で決めて同点。後半22分には、途中出場のFW三平和司(34)が勝ち越しゴールを決めたが、後半36分にはDFが崩され、追いつかれた。
3点目の決定機を逃した三平は、試合後も悔やみ続けていた。後半42分、DFフォゲッチ(26)のクロスに飛び込み、シュートを打ったが、金沢のGKに好セーブに阻まれた。三平は即座にこぼれ球を捉えて再度シュートを放ったが、今度はゴールポストに跳ね返されてしまった。「チームは百パーセント出し切ったが、僕が取れるチャンスを決められなかった」
残り9試合となり、9勝15分け9敗で勝ち点41。J1昇格プレーオフ圏内に入るためには、勝ち点3が欲しい試合だった。「敗北者ではない。でも、勝負をものにできていない」と吉田達磨監督(48)は歯がゆい表情だ。勝ちきれぬ要因として、選手間の「監視力」という独特の言い回しで、意思の疎通の改善を課題に挙げた。「(必要なのは)勝つチームの空気。なくはないが、生み出していかないといけない」
次節は9月3日のアウェー徳島戦。三平は「次は僕が決めるだけです」と5試合ぶりの白星につながる決勝ゴールを誓った。(甲斐 毅彦)