◆報知新聞社後援・第17回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会第2日(27日、千葉・長嶋茂雄記念岩名球場ほか)
女子硬式野球のクラブチーム日本一を決める全国大会の2、3回戦が千葉県内の3球場で行われ、ベスト8が決まった。巨人女子チームの4選手が今季プレーするゴールドジム(東京)も初の全国大会8強入り、負ければ今季の公式戦がすべて終了だったが、これで10月に愛媛・松山で行われる全日本選手権の出場権を手に入れ、巨人組も喜んだ。
来季の本格始動を目指している巨人女子チームは現在、金満梨々那、山下陽夏、島野愛友利、吉安清の初期メンバー4人が活動。ジャイアンツ球場などで練習を行っているが、単独チームで試合に出られないため、今季はゴールドジムの一員としてリーグ戦などに出場している。リーグ戦はすでに終了しており、この日の試合に敗退すると全日本選手権の自力出場は無くなり、事実上「助っ人」も終わるため、「まだまだみんなとプレーしたいとずっと思っていた」という金満ら巨人組の打撃が爆発した。
この日行われた佐川急便(東京)戦では初回、先頭打者の金満梨々那が左二塁打を放って山下の適時打で先制のホームを踏むと、3回にも山下が適時二塁打。最終7回にも金満の適時打などで3点を加えた。島野は4回に3番手で登板し1回を3三振、内野守備でも好捕を何度も披露し、5―0で勝利。山下も「最近チームともかみ合い、もっと長くやりたいと思っていたので、全日本に行けたことはうれしい」と喜んだ。
選手を預かる元巨人の篠原慎平監督も「今年、ジャイアンツ4名を受け入れることから始まってここまで来て、まだまだこのチームでやってほしいし、また一緒に野球をできる期間が延びたということはうれしい」と笑顔。ナインは記念写真に納まった。
ほかにも8強にはライオンズレディース(埼玉)や阪神タイガースWomen(兵庫)といったNPB球団傘下チームほか、昨年決勝を戦ったエイジェック(栃木)、ZENKO(東京)、初出場ながら元女子プロ選手が多く所属する九州ハニーズ(福岡)、京都文教(京都)や、同じく元プロ中心の淡路BRAVEOCEANSが入った。準々決勝は28日に行われる。