NHK大河「鎌倉殿の13人」玉手箱にフタする小栗義時に政子がビンタ!やりたい放題の北条家…第33回見どころ

スポーツ報知
元服した源実朝(嶺岸煌桜、手前)に頼朝依頼の髑髏を託す政子(小池栄子)、北条義時(小栗旬)

 俳優の小栗旬が鎌倉時代の第2代執権・北条義時を演じるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜・後8時)の第33回「修善寺」(28日放送)で、第2代鎌倉殿・源頼家(金子大地)が伊豆の修善寺で失意の日々を送る。

 病から奇跡的に回復した頼家。誰もが亡くなると想定していたため、既に弟の千幡(嶺岸煌桜)が源実朝として第3代鎌倉殿に就任することが決定。流れは変わらなかった。祖父である北条時政(坂東彌十郎)は執権に。妻のりく(宮沢りえ)は実朝の妻を京都から迎えることを提案。やりたい放題の北条家に周囲も距離を置き始める。権力者はこうやって孤独になっていくんだなと思わされる。

 前週の第32回「災いの種」(21日放送)では、浦島太郎状態の頼家が玉手箱を開けてしまった。病床から目覚め、息子の一幡(相澤壮太)、妻のせつ(山谷花純)、妻の父で乳母夫の比企能員(佐藤二朗)の全員が病に伏せていると聞き、自身の髪形も含めて異変に気付く。周囲を問い詰め、焼け野原になった比企家を見て真相を把握。当然ではあるが北条家に対する恨みを募らせる。

 このドラマの面白いところでもあり、怖いところでもあるのが登場人物が神妙な顔でウソをつくところ。周囲との調和を重視し、空気を読むことが求められる日本文化ならではなのかもしれない。前に孫の一幡を助けるように求めた政子に対し、義時は自らが周囲に殺すように命じておきながら「一幡様は警固の兵を振り切って燃え盛る館に…」と報告。ウソを見破った政子が「あなたは私の孫を殺した」とビンタを見舞った。義時は悪びれることなく「一幡様には、いてもらっては困るのです」と開き直った。とんでもない会話だが、双方の言い分も理解できてしまう。

 さらに恐ろしいのは義時が家族会議の場で「(頼家が)息を吹き返す前に戻す。道はそれしかない」と発言したことだ。開いた玉手箱にフタをする反則技に近い行為。人権という意識が現代より薄かったのか、当時はウソをつくことはあっても人々は本音で生きていたのだろう。三浦義村(山本耕史)の「あのまま亡くなっていたら全てが丸く収まっていたのにな」という言葉があまりに悲しい。SNSでも「真実を教えてもらえなくてかわいそう」という声がある一方で「家来の嫁取ろうとしたり、意見もきかずに土地取り上げたりするからこんな事になる」という冷静なツイートもあった。

 つらい別れもあった。ティモンディ・高岸宏行演じる仁田忠常が、頼家から「時政の首を取って持って参れ」と命じられ、板挟みになり自死を選んだ。高岸は初めての大河。ここまで笑顔と怪力の武将を好演し、お笑いと野球だけではないことを見せつけた。ツイッターでも「お疲れ様でした、あの笑顔にとても癒やされてました」などと悲しみの声が続出した。

 第32回の平均世帯視聴率は11・8%で前週より微減。同時間帯ではテレビ朝日系「ポツンと一軒家」の13・2%、日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ! 2時間SP」の12・4%に続く数字だった。現在“鎌倉殿の8人”だが、宿老以外のキャストも退場していく。楽しさと寂しさが混在する大河ドラマ。歴史ものだから仕方ないと割り切るしかない。

(NHK担当・浦本将樹)

※視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区

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