女優・柴咲コウ(41)が、俳優・吉岡秀隆(52)主演の映画「Dr.コトー診療所」(中江功監督、12月16日公開)に出演することが25日、分かった。ドラマシリーズ(2003~06年、フジ系)からの続投となる。
ドラマの最終回から16年後、柴咲演じる診療所の看護師・彩佳は、コトーの奥さんになっていた―。06年のシーズン2の最後では彩佳が乳がんを患い、コトーが葛藤の末に手術を担当。成功したところで幕を閉じていたが、彩佳は無事に寛解し、コトーと結婚していたことが今作で明らかに。さらに、妊娠7か月であることも発覚し、高齢出産を覚悟しながら診療所で働いているという設定だ。
柴咲は続編出演に「何十年も前にチームだった人が多い現場なので、あうんの呼吸のような安心感がありました」と“チームコトー”の絆の強さを再認識。夫役の吉岡とは「(撮影中に)宿で私の苦手な虫が出た時に吉岡さんが、それをとってくれて、そういう何気ないことでも家族っぽくなるんだなぁと」と夫婦愛を育みながら、キャリア初となる妊婦役に挑んだ。
さらに、ドラマ版をもって芸能界を引退していた時任三郎(64)演じる漁師の息子・剛洋役の富岡涼(28)が、本作限りでカムバックする。コトーに憧れ医師を目指すために剛洋が島を出て行くシーンは、ドラマの名場面だったが、再び感動がよみがえる。富岡は、監督のラブコールにより、16年ぶりの俳優復帰を決意したことを明かし「里帰りしたような感覚で、あたたかく迎え入れていただけたことがうれしかったです」と撮影を振り返った。
○…本作は、吉岡、柴咲らの他にも、ドラマ版に出演した多数のキャストが続投することが発表された。島民が集うスナックの店主役の女優・大塚寧々、元漁労長役の俳優・泉谷しげる、診療所を手伝うコトーの理解者役の筧利夫、彩佳の父役・小林薫、彩佳の母役・朝加真由美、志木那島支所の支所長役・大森南朋とおなじみのレギュラー陣がスクリーンに集結する。