◆アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)▽準決勝 浦和―全北(25日・埼玉)
浦和は準決勝で全北(韓国)を2―2で迎えたPK戦(3-1)の末に下し、5大会ぶり3度目の優勝へ王手をかけた。
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浦和が死闘を制し、決勝進出を決めた。
前半11分、DF酒井宏樹のクロスをFW松尾佑介が合わせて先制に成功。その後も試合の主導権を握ったが、追加点を奪えなかったことが後半に響いた。
後半に入ると韓国リーグ5連覇中の絶対王者が圧力を強め、10分にPKで同点に追いつかれた。その後は両チームがゴール前で決定機を迎えたが、途中出場のFWユンカーのシュートがポストに嫌われるなど得点が遠かった。試合は延長戦へと突入した。
延長戦で先攻したのは全北。浦和はショートコーナーを展開した相手左サイドへの寄せが曖昧となり、クロスをニアで合わせられた。しかし同15分、浦和はDF酒井宏樹のボール奪取から攻撃を展開。明本考浩のヘッドを相手GKが弾き、ユンカーが起死回生の同点弾を押し込んだ。
PK戦ではGK西川周作が2本をセーブ。浦和はMFモーベルグが失敗したものの、DFショルツ、FWユンカー、FW江坂任が成功した。
全北と浦和は、現行大会(2002年以降)でアジア最多の2回優勝で並ぶ。2007年に2勝した後は1分け3敗と4戦未勝利で、19年は2連敗を喫した宿敵を破った。
決勝トーナメント(T)1回戦でJDT(マレーシア)に5―0、準々決勝・パトゥム(タイ)に4―0と大勝。日本勢で唯一、4強入りしていた。
東地区1位に輝き、19年以来3大会ぶり4度目の決勝に進んだ。西地区1位が対戦する決勝は来年2月19、26日にホーム&アウェー方式で行われる予定。