◆JERAセ・リーグ 巨人―中日(24日・東京ドーム)
巨人の井上温大投手が24日、中日戦でプロ初先発し、4回1/3、92球を投げて8安打3失点(自責1)、7奪三振で降板した。
初回、先頭の岡林に初球を右前へ、続く溝脇にも左前安打を放たれた。続く阿部の3球目を大城が捕逸し、二、三塁で、阿部に右前適時打を浴びた。4番・ビシエドは126キロスライダーで空振り三振に抑えたが、5番・平田の打席で一塁走者・阿部を一、二塁間で挟む間に、三塁走者・溝脇が本塁を目指し、それを指そうとした吉川が悪送球。溝脇が本塁に生還し、阿部は三塁へ進み、記録は重盗と吉川の失策。それでも、井上は平田を115キロカーブで空振り三振、石橋を二飛に抑えた。
2回にも8番・土田の左前安打で2死二塁のピンチを迎えたが、岡林を145キロ直球で二直。この回を無失点に抑えた。3回には安打や四球で2死一、二塁。6番・石橋に左翼線を破る適時二塁打を浴び、1点を失った。
それでも4回は土田、松葉をスライダー、岡林を147キロ直球で3者凡退。3回2死二、三塁のレビーラから回をまたいで4者連続空振り三振を奪い、ギアを上げた。しかし、5回に溝脇、ビシエドに安打を許し、1死一、二塁で原監督が降板を告げた。
井上は群馬・前橋商から19年ドラフト4位で巨人に入団するも、昨年5月に左肘手術を受け、今季は育成選手として再スタートとなった。7月に支配下復帰し、同16日の広島戦(東京D)ではプロ初登板し、3回1安打無失点と好投するなど、これまで中継ぎとして3試合に登板し、防御率は6・00をマーク。「最高の舞台で投げられるので、楽しむ気持ちを忘れずに投げていきたいと思います」と意気込んでいた。