日本テレビ系「24時間テレビ45 愛は地球を救う」(東京・両国国技館、27日午後6時30分スタート)の名物企画といえば「チャリティーマラソン」。今年はお笑いコンビ「EXIT」の兼近大樹(31)がランナーに選ばれた。マラソンの単独走は2017年のブルゾンちえみ(32)以来5年ぶりだ。スポーツ報知などの取材に応じた兼近は「今までのゴールした人の中で最速を目指しま~す」とビッグマウスで宣言した。(増田 寛)
今年の大役は“チャラ男”が請け負った。トレードマークのピンクの頭髪をなびかせながら走る姿は真剣そのもの。ただ周囲は、兼近が24時間テレビの名物企画に挑戦するとはまだ思っていないようで、「自分がランナーであることを気付いてない人が多い。他番組の収録に足痛ぇ!って主張して、自分がランナーであることをアピールしてます」と広報活動にも“奔走”している。
中学時代は野球少年。白球を追って足腰を鍛えていたが、長距離走の経験は一切ない。坂本雄次トレーナー(75)によると、7月は走ることに慣れるため週2回、10~13キロを走破。同時に自分の体重を負荷にして行う筋トレを、歴代ランナーより多めに組み込んだ。8月になってからは、100キロを想定した実戦の走りを意識して練習している。
体の変化は徐々に出ているようで、兼近は「コーチから『脚が変わってるよ! かっこいいよ!』と言ってくれている。(相方は)全くその変化に気が付いてないですね。見て変化に気付くわけがない。それくらい僕のことを見ていない」。
ランナーに選ばれたのはトップシークレットだった。6月にEXITがレギュラーを務める日テレ系「THE突破ファイル」(木曜・後7時)のエンディングでサプライズ発表。事前に知らされなかった相方・りんたろー。(36)は、番組内で「俺が一番驚いてるよ」と話して悔しがった。「マネジャーにブチギレてましたね。相方なのに発表まで隠されたのが許せなかったみたい。りんたろー。さんは最近ランニングにハマってるみたいで、あの人の方が走りたかったと思う(笑い)」。しかしそこは相方。兼近の自宅でスタミナ料理を振る舞うなど、手厚くサポートしてくれているという。
コロナ禍もあり、最近3年のチャリティーマラソンは駅伝方式、募金リレーなど複数人で走る形式を取っていた。単独走は、お笑いコンビ「ANZEN漫才」のみやぞん(37)が2018年にトライアスロン方式で挑戦しているが、マラソンの単独走は17年のブルゾン以来5年ぶりとなる。
走行距離などの詳細はまだ明かされていないが、兼近は「70キロくらいまでは小ボケを挟みながら走りたい。みんなが会場に集まりきる前に1人で『サライ』を歌って待ってます。今までのゴールした人の中で最速を目指します」。大胆な目標をチャラくぶち上げたが、目は真剣そのものだった。
◆兼近 大樹(かねちか・だいき)1991年5月11日、札幌市生まれ。31歳。東京NSC19期生。2013年にお笑いコンビ「ぷりずん。」を結成も17年に活動休止。東京NSC14期のりんたろー。と即席コンビを組み、17年のM―1グランプリに出場。その後、正式に「EXIT」を結成。19年に吉本男前ランキングで1位獲得。身長172センチ。