◆第104回全国高校野球選手権大会最終日 ▽決勝 仙台育英8―1下関国際(22日・甲子園)
仙台育英(宮城)が下関国際(山口)を8―1で破って初優勝。東北勢は春夏通算13度目の決勝で、悲願の全国制覇を達成した。優勝旗が、ようやく白河の関を越えた。
仙台育英の須江航監督(39)は涙を浮かべながら、優勝インタビューに応じた。第一声は「宮城の皆さん、東北の皆さん、おめでとうございます」と声を張り上げた。
1915年の第1回大会は秋田中が京都二に決勝で敗北。須江監督は「100年、開かなかった扉が開いた。多くの人の顔が浮かびました。準決勝を勝った段階で、本当に東北の皆さんからたくさんのメッセージをいただいて、本当に熱い思いを感じたので、それに応えられて良かったです」と喜びをかみ締めた。
現3年生はコロナ禍で、部活動が中止になった時期もあった。指揮官が生徒たちの苦労をねぎらいながら「全国の高校生たちに拍手をしてもらえたら」と語ると、球場中から大きな拍手が送られていた。