スポーツクライミング・スピードの日本記録保持者、大政涼が練習を公開

スポーツ報知
公開練習を行った大政涼(WIN AGENT提供)

 スポーツクライミング男子でスピードの日本記録保持者、大政涼(松山大)が21日、地元・愛媛で公開練習を行った。得意のスピード種目に磨きをかけるなど、9月に控えるW杯2戦(6~11日、エジンバラ大会と22~26日、ジャカルタ大会)へ、しっかりと強化に励んだ。

 大政は今季6月のW杯ヴィラール大会で、スピード種目5秒61の日本新記録を樹立すると、7月9日のW杯シャモニー大会で5秒58、7月30日の母恵夢(ぽえむ)カップ第2回スピードスターズ選手権大会2022で5秒42と短期間で3度日本記録を更新した。それでも「30日の大会は雨が降っていて壁が滑りやすい中での記録更新だった。まだまだ行ける気がします」と、決して満足はしていない。

 休日は多いときで10時間もの練習をこなす大政は、スピード強化のため週2回、約2時間の筋トレを欠かさない。「壁の練習だと限界が来る選手もいるそうで、壁以外のトレーニングも必要だと思ってやっています。スピード種目は特に引く力と蹴る力が必須です。僕は蹴る力の方が弱いので、筋トレでは脚力系を鍛えるように心がけています」。

 “憧れの舞台”と語る24年パリ五輪へのスタートとなる大切な今シーズン。期待の20歳は「前回のW杯で初めて決勝に残ったので、次もしっかり結果を残して決勝に残りたい。特にスピードは自分のベースタイムをしっかり上げて、ずっと調子の良い状態で上がっていきたいと思っています」と力強く語った。

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