【楽天】藤平尚真、1434日ぶり勝利 5回1/3無失点「負けたら終わり」横浜高OB松坂魂で復活

スポーツ報知
6回途中無失点の好投を見せた藤平

◆パ・リーグ 楽天1―0ロッテ(21日・楽天生命パーク)

 ベンチ前でハイタッチに加わった楽天・藤平尚真投手(23)の表情は晴れ渡った。「久々に勝てて、とてもうれしい気持ちです」。5回1/3を1安打無失点。18年9月17日のロッテ戦(ZOZO)以来1434日ぶりの勝利は、本拠地18戦目でつかんだ初白星だった。

 初回2死。中村奨を150キロの外角直球で見逃し三振に取り、波に乗った。昨オフの自主トレで岸に教わったチェンジアップとスライダー、カーブを駆使して7K。炭谷の好リードにも支えられた。

 高校野球シーズン真っただ中。夏になると思い出すのは、横浜高時代に受けた薫陶の日々だ。当時の渡辺元智監督からは松坂大輔さんの勝負にこだわる姿勢を伝え聞いた。

 「松坂さんは練習試合でも絶対に負けない。『負けたら終わり』と思って投げていた。それを聞いた時から自分も絶対にゼロで抑えないといけないと思うようになりました」

 この日の83球には、あの時教えてもらった「勝利への執念」が詰まっていた。ウィニングボールは自宅で涙を流しながら観戦していた両親のもとへ贈る。

制球難不振 制球難に苦しみ19年以降は3年間で0勝だったが、若手先発の台頭が求められるチーム状況下で、16年のドラフト1位右腕が大きな1勝を挙げた。「1試合も落とせない中で、自分で勝ちを拾えてチームが少しでも勢いづいてくれたら。優勝争いに向かって少しでも貢献できたことがうれしい」。23歳の顔つきは精悍(せいかん)さが増していた。(長井 毅)

 ◆藤平 尚真(ふじひら・しょうま)1998年9月21日、千葉県生まれ。23歳。小学1年から野球を始め千葉市シニア時代は2年春に全国大会優勝。3年秋にU―15日本代表入り。同年には走り高跳びでジュニア五輪優勝。横浜高では1年秋から背番号1。3年夏の甲子園では2回戦敗退もU―18アジア選手権で優勝に貢献。185センチ、85キロ。右投右打。年俸1000万円。家族は両親。

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