J2大宮、若林学歩がクラブGK最年少18歳でデビューも…ほろ苦2失点「判断ミスを反省。改善したい」

スポーツ報知
J2町田戦でプレーする大宮GK若林学歩(クラブ提供)

◆明治安田生命J2リーグ▽第32節 町田2―0大宮(20日・NACK)

 大宮の高卒ルーキーGK若林学歩(まなふ)が、クラブ最年少18歳でプロデビューを飾った。

 「入りの部分は少し堅かった」。雨が降りしきる中で始まった試合の序盤、18歳の背番号50はゴールキックが不安定になる場面も目立った。前半27分には自陣左サイドからのクロスに飛び出したが、町田FWドゥドゥに一瞬早く右足シュートを放たれ、左ポストに当たって先制点を浴びた。

 松本拓也GKコーチからは「100%でやる部分もあるけど、力を入れすぎず、80~90%でまわりを見られるように」と声をかけられ、徐々に持ち味の飛距離のあるキックも見せた。終盤まで最少失点でしのいでいたが、同ロスタイムにまたも自陣左クロスから町田FW鄭大世にニアサイドで頭で狙われ、失点を許した。

 「あれはGKが出られないとDFも難しくなる。苦手な(クロス)ボールの質だったので、少しためらってしまった。僕の判断ミスで2失点に絡んだ。反省してます。公式戦は練習や練習試合とは別物。課題が再認識できたので、次へ改善したい」。試合後、自身に言い聞かせるように言葉をかみしめた。

 一方で、自身の好判断がピンチを防いだシーンもあった。後半34分、ロングボールに抜け出したドゥドゥと1対1になったが、シュートを左手でスーパーセーブした。「あれは自分は待って止めようと思った。1失点目は前に出られず失点したけど、あの時は不安はなかった」と迷いなくプレー選択した。

 チーム内では今月17、18日に計4選手が新型コロナウイルス陽性判定を受け、この日は主力数人がベンチ外に。正GKの志村滉も欠場した。若林は18歳5か月9日でプロ初出場し、J2のGKでは歴代3位となる年少デビュー。「このようなタイミングでくると思っていなかったので、自分の中では少し早かったと思う。プロの中で自分の良さをいかに出すかの難しさを感じた」と痛感していた。

 パリ五輪世代の若林は、埼玉・狭山ヶ丘高から今季プロ入りした。父はガーナ人、母は日本人で、身長196センチ、足のサイズは30センチと恵まれた体格を武器にハイボール処理、飛距離のあるキックが持ち味。昨年10月にはU―17日本代表候補にも選出された逸材だ。

 目標に挙げるのは、チェルシー(イングランド)のセネガル代表GKエドゥアール・メンディと、ACミラン(イタリア)のフランス代表GKマイク・メニャン。2人はアフリカ、南米にルーツを持ち、ともに身長190センチを超える。「身長や体形と自分と同じタイプで、セーブも似てる。人間離れした感じのダイブも好きで、YouTubeでプレー集を見てる。プロに入る半年前くらいから2人を目標にしてます」と世界的プレーヤーの背中を追う。

 「学歩(まなふ)」という珍しい名前は、ガーナ語で「ラッキーボーイ」を意味するという。「世界で戦えるGKになりたい」。大きな野望を抱く若林が、Jリーグ、日本代表で守護神に成長するための第一歩を踏み出した。(星野 浩司)

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