◆JERAセ・リーグ 巨人0―4阪神(19日・東京ドーム)
阪神が接戦を制して2、3日の巨人戦(東京D)以来となる連勝を収めた。
佐藤輝が4番の仕事を果たした。両軍無得点の7回無死二塁の好機。1ボール1ストライクでアクシデントにより右腕・山崎伊から左腕・今村にスイッチしたが、動じない。追い込まれてから、フォークに食らいつき、詰まりながらも左前に運んだ。貴重な先制打はそのまま、自身5日の広島戦(マツダ)以来となる決勝打に。8回2死一、三塁でも中堅フェンス直撃のダメ押し2点三塁打を放った。
2年目の今季は開幕4番を務めるなど期待されたが、8月に不振に陥り、16、17日のヤクルト戦(神宮)は4番を外れ、6番で出場した。同カードの初戦にマルチ安打、2戦目に8月初アーチを放つ兆しを見せて3試合目の18日に4番復帰。2点打をマークしていた。これで、3試合連続打点と復調の気配が漂う。
投げては、先発の西勇が今季2度目の完封で9勝目を挙げた。5回2死まで無安打投球を続けるなど、持ち味の両サイドを丁寧につく制球力を武器にG打線を翻弄。8回無死二塁のピンチもしのいだ。
チームは中野に続いて、新型コロナウイルスに感染し、離脱していた大山が1軍復帰して「5番・一塁」でスタメン出場。まだ主力の近本を欠くものの、低迷していた打線が活気づいてきた。