神戸、横浜Mを3―2で撃破…初出場で4強入りした2020年度大会に続くACLベスト8

スポーツ報知
後半35分、チーム3点目のゴールを決める神戸・小田(左は横浜M・畠中=カメラ・宮崎 亮太)

◆アジア・チャンピオンズリーグ ▽決勝トーナメント1回戦 神戸3―2横浜FM(18日、埼玉スタジアム)

 3年ぶりの日本勢対決は神戸が3―2で横浜FMに競り勝ち、初出場で4強入りした2020年度大会に続くベスト8進出を決めた。前半7分、今夏に加入したMF飯野七聖(25)の移籍後初ゴールで先制すると、1―1の同31分にMF佐々木大樹(22)がPKを決めて追加点。後半35分にFW小田裕太郎(21)の得点でダメ押しし、リーグ戦ではJ2降格圏をさまようタレント軍団がJ1首位を相手に“下克上”を果たした。準々決勝は再抽選の後、22日に行われる。

 低迷するリーグ戦からは見違えるような激しい戦いぶりで、神戸が8強入りを決めた。「我々はチャレンジャー。結果を恐れずぶつかった結果がうまくいった」。接戦を制した吉田孝行監督(45)は安どの表情を浮かべた。

 立役者は2トップの一角で先発したプロ5年目の佐々木だ。1―1で迎えた前半28分、FW大迫からのグラウンダーのクロスに左足でシュート。相手選手のブロックに阻まれたが、VARによりハンドと判定された。「蹴らしてくれる、という感じだったんで」と自らPKのキッカーを志願し、同31分に右足で冷静にゴール右へと決めると跳び上がって喜びを爆発させた。

 ACLには苦い思い出がある。2年前の蔚山(韓国)との準決勝。途中出場した佐々木は1―1の後半30分、こぼれ球を押し込みネットを揺らした。値千金の決勝弾かと思われたが、得点につながるカウンターに入る前に味方にファウルがあったとVARで判定され、ゴールは取り消しに。チームは延長後半に勝ち越され悲願のアジア制覇には届かなかった。「リベンジ、という思いで試合に臨んだ」と佐々木。VARに翻弄(ほんろう)されてヒーローになりそこねた22歳が、今度はVARで得たチャンスをきっちりモノにした。

 元スペイン代表MFイニエスタは負傷の影響で出場せず。司令塔を欠いたチームは泥臭くハードワークを続けたことで流れを引き寄せた。調子を上げてきた大迫へのロングボールからサイド攻撃を繰り返し、守備では前線からしつこくプレス。2―1の後半35分に敵陣でボールを奪い、右からのクロスを途中出場の小田が決勝点を決めた。

 「チーム全員が攻守にハードワークできたことが勝利につながった」と元日本代表MF山口。理想のパスサッカーから「現実路線」に切り替え活路を得たチームにとって、J1首位の相手から得た勝利は大きな意味を持つはずだ。(種村 亮)

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