白石聖インタビュー・ロングバージョン<3>

スポーツ報知
インタビューに応じた白石聖(カメラ・頓所美代子)

 2016年にデビューした女優の白石聖(24)の勢いが止まらない。今年、NHKのドラマ「しもべえ」「カナカナ」の2作品でヒロイン役を務め、来年公開の話題作への出演も内定し、映画やCMにも引っ張りだこだ。高校2年の時に「声の仕事がしたい」と声優志望で芸能界入りを決意し、女優デビューした2年後にはヒロイン役をゲット。若手女優の一番手に成長したが「まさか自分が表舞台に立つとは思わなかった」と振り返った。芸能界入りまでのエピソードや役者としての苦悩、出世作となった「絶対正義」(19年)での思い出なども聞いた。(ペン・国分 敦、カメラ・頓所 美代子)

<2>からのつづき

 * * *

 責任感を感じたのは700人の中から選ばれたヒロインに選ばれた「I”s」。アニメを実写化したドラマからだったようだ。

 「責任感が生まれたのは、『I”s』からです。自分が初めてちゃんと一つの役に長い期間向き合った作品で、この時のプレッシャーが半端なかったです。はい。オーディションで選ばれて『私、やんなきゃいけない』みたいなのを初めて感じましたね。そもそもその作品のオーディションはハナから通ると思ってなくて、そんな私の気持ちを面白がって選んでくれたワケですから、監督さんらの期待に応えないといけないじゃないですか。作品の大きさもあるので、めちゃくちゃプレッシャーでしたし『とにかくやらなきゃ』っていう感じでした」

 ―プレッシャーはいかにして克服したのか。

 「『I”s』は私と同じように演技経験がそこまでなかった(加藤)小夏ちゃんもいましたし、みんなで撮影前の本読みもありました。オーディションも3回ぐらいあって、面白いワークショップをする監督さんで、何回かお会いしているうちに『このチームはこうやって作っていくんだ』っていうのを体感する期間があったから助かったですね。それこそその時は私、頭でっかちになっていて『(演技パターンが)もうこれって一つだ』って固めすぎちゃって…。自分の中で正解だとに信じきってしまっていたから、リハーサルでもプレッシャーも感じていまし、違うことを求められた時の対応が難しかったです。その苦労を越えて、もう路線が固まっていましたので、撮影がスタートしてからはプレッシャーも感じなかったです」

 本番で一瞬に役になりきる―。そこには白石的な秘策があるが、小さいときに授けられた技のようだ。

 「やっぱり衣装を着るとスイッチが切り替わるんですよねえ。衣装とメイクで結構。そこからはもうあまり臆することはなく。情報解禁の時はめちゃくちゃ緊張しましたけどね。決めて出ると全然違います。それは今でも思います。だから私服のままでのリハーサルだと、その時の対応してやってるつもりではあるんですけど、やっぱりその日、本番になって、稽古で制服を着たりだとかでやったりすると全然動きも声の出し方も変わる気がしますね。衣装って不思議ですよね。私、ちっちゃいころは『セーラームーン』がめちゃくちゃ好きで、衣装をずっと着ててセーラームーンになりきってました。その時の感覚にちょっと近いかもしれないです。なんか戦闘服を着たら『もうやるしかない』って。なぜか私、『自分はどうにかなる』って根拠のない自信があるんですよ。だから、たぶんここにいると思っています」

 18年には「プリンス・オブ・レジェンド」に出演した。片寄涼太(27)、鈴木伸之(29)、川村壱馬(25)らイケメン相手にモテモテのヒロインを演じたが…。

 「顔合わせの日に初めて知ったんです。『えっ、ヒロインは私なの』って。イケメンのキラキラした方たちに囲まれて『女子って私1人か』っていう心細さはありました。気持ちよさがないって言ったらアレですけど…。男性陣が素敵に見えるように、自分が動かなきゃいけないのは意識していました。カメラも主観カメラになる作品なので『カメラの後ろでお芝居して下さい』というのが割とあって、どういう言い方をしたら相手の気持ちを揺さぶることができるんだろうとか、考えさせられた作品でした。私の演じた成瀬果音が面白いキャラクターで、見ていただいた方がどう思われたか知りませんけど、イケメンの方のファンから脅迫とかは来てなかったです(笑い)」

 <4>につづく

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