【女子野球】ボーイズリーグ中日本女子選抜が女子中学野球2度目の頂点に

スポーツ報知
優勝を決め喜ぶボーイズ中日本ナイン(カメラ・軍司 敦史)

◆第8回全国女子中学生硬式野球選手権大会最終日 ▽決勝 ボーイズ中日本5―1オールシャインズ(17日、横須賀スタジアム)

 女子中学野球の日本一を決める全国大会の準決勝、決勝が行われ、ボーイズリーグの中日本女子選抜がオールシャインズ(埼玉)を逆転で破り、3年ぶり2度目の優勝を決めた。

 初回に1点を先制されたものの3回に反撃。2死満塁から捕逸で追いつくと、続く春田桃歌(3年)が2点適時打。6回にも中村楓花(3年)の適時打などで2点を加えた。最後は主将の片紅葉(3年)が2回を無失点で締め「夢みたい。感極まっちゃいました」と抱き合って喜んだ。

 出場した20人はそれぞれ愛知、岐阜、三重のボーイズリーグのチームに所属しており、集まって練習できるのは月1度。次々と持ち上がる問題を、ナインは話し合いや食事などでコミュニケーションをはかり深めた。7月ごろまでは練習試合でも結果が出なかったが、ボーイズリーグの鶴岡一人記念大会とともに目標に挙げている今大会に向けて団結。この日の午前中に行われた準決勝でも、同じボーイズリーグの東日本女子選抜と1点を争う戦いを繰り広げ、春田の適時打で逆転サヨナラ勝ち。春田は大会MVPに選ばれ「ずっと日本一を目指してきたので、うれしい」と喜んだ。

 3年前に初優勝したものの、20年はコロナのため中止、昨年はボーイズリーグと日程が合わず出場できなかった。この大会に向ける思いが強かったのではと語る小島康弘監督(55)は、「結構強い相手だった初戦で踏ん張る試合をしてくれたことから、良い流れが出来た。点を取られても投手陣、野手陣が粘って数少ないチャンスを生かせた」とたたえ、表彰式のあとはナインの手で胴上げされた。

野球

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×