【巨人】井上温大、7回同点打許すも原監督が絶賛「見事だった。彼の立ち姿はベテランも勉強になる」

2番手で力投する井上(カメラ・相川 和寛)
2番手で力投する井上(カメラ・相川 和寛)

◆JERAセ・リーグ 巨人3―2広島(14日・東京ドーム)

 不完全燃焼だったかもしれないが、巨人・井上温大にスタンドからは大きな拍手が送られた。2点リードの7回2死二、三塁。菊池涼を2球で追い込んだが、フルカウントまで持っていかれると、最後は外角直球を左翼線へ運ばれた。痛恨の同点打。だが、ファンと同じく原監督も「見事だったと思います。投げっぷりの良さと、彼の立ち姿というのは、ベテランの人たちも勉強になるくらい素晴らしいものだった」とたたえた。

 可能性を感じさせる投球だった。新型コロナから復帰し、1か月ぶりの1軍登板。大量ビハインドでの出番だったデビュー戦(7月16日対広島=東京D)と違い、プロ2戦目は2点リードの6回という勝負どころだった。好調の西川を外角直球で見逃し三振に斬るなど3者凡退。7回に不運な内野安打から2失点したものの、桑田投手チーフコーチも先発候補に挙げる左腕が片りんを見せた。

 ◆村田真一Point

 井上は今後が非常に楽しみな投球やったね。ほとんどの球が大城のサイン通りのコース付近に来ていた。変化球のキレ、直球のスピンが利いているよね。ただなあ、菊池涼に打たれた場面の最後の1球。カウント3ボール2ストライクから真ん中に投げてしまったよね。一塁が空いている状況。勝負にいったというなら仕方がないけど、四球がイヤでそうなったのなら、ちょっともったいなかったなあ。ただ、走者を出しても慌てないし、マウンドさばきもいい。先発はもちろん、ロングリリーフにも向いてそうよね。

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