暑い越谷を「熱い野球の街」に…熱い野球人たちが動き始めた

スポーツ報知
12月4日の「埼玉BaseBallフェスタin越谷」へ向けて会合を開いた越谷の少年野球指導者(カメラ・秋本 正己)

 埼玉は暑いというイメージが定着している。県北にある熊谷の猛暑が全国的に有名になってからだが、実は県南東部にある越谷も暑い。都心まで25キロ圏内にある人口約34万人のベッドタウンは8月3日、気温39・2度を記録した。平熱の体温をはるかに上回る暑さに見舞われながらも、越谷を「野球の街越谷」にしようと熱くなっている人たちがいる。

 野球人口が減っていると言われている昨今。越谷も同じ状況といえる。「野球の街越谷」実行委員会会長で市立大相模中の長瀬翼教諭によれば同市内では少年野球34チーム、中学15校で野球部が活動しているが、少年野球チームは今年も人数減少が原因で合併するチームが出てくる見通し。中学の野球部も部員が9人に満たない学校があり、3チーム合同で大会に出場するチームがある。そこで、野球未経験の幼児から小学校6年生までの子どもたちが野球に関心を持てるようにと2つの柱を立てた。

〈1〉子どもたちに選択肢がある

 「やる気あんのか!と指導者に言われた時、楽しかったからやっていただけなのに…と思う子どももいるはず。各チームの方針をしっかりと打ち出して勝ちを目指すチームなのか、楽しさを優先するチームなのかをはっきりすること」

〈2〉断ることができる。

 「習い事や家族旅行で練習時間を削ることが悪いことなのでしょうか? 子どもたちが気軽に断れるチーム運営をしてほしい」

 なるほどと思わされた。〈1〉については自分も経験がある。大人に頭ごなしに注意されてしまえば、野球がつまらなく感じてしまう。〈2〉についても夏休みは習い事や保護者の帰省、旅行などに行くことだってある。子どもが、そのことを理由に指導者に活動を休みたいと断りを入れるのは難しい。「この2点を大人が共通理解を図って取り組んでいけば、必ず野球人口は増えていきます」と長瀬さんは言葉を強めた。

 越谷の少年野球指導者が中心とする「埼玉BaseBallフェスタin越谷」を12月4日に開催すべく、その準備会合がこのほど開かれた。昨年開催の第1回イベントは中学の野球部顧問と中学生のみで運営されたが、今年度は「野球の街越谷」実行委員会発足により、市内で活動する小・中・高・大のカテゴリーが運営スタッフとなって実施することを決めた。

 野球をやるかやらないかは子ども次第で、大人は無理強いしない。まずは子どもたちが野球を嫌いにならないことが大切。「野球の街越谷」実行委員会、略して「ヤキュマチ」が示す新しいモデルは野球人口増を目指す全国の指導者、関係者の参考になるはずだ。

(記者コラム・秋本 正己)

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×