【巨人】9勝の壁を打ち破った戸郷翔征が感謝を伝えたい相手 飛躍を後押ししてくれた炭谷銀仁朗の存在

スポーツ報知
炭谷銀仁朗(左)から声を掛けられる戸郷翔征

 巨人の戸郷翔征投手が10日の中日戦(バンテリンD)で自身初の2ケタ勝利を達成した。2年連続9勝だった自身の殻を破り、通算8度目の挑戦でつかみ取った節目の勝利。試合後は「3年目にしてやっと取れたんで、長かったですね」と本音を漏らした。

 昨年は前半戦で8勝を挙げるも後半に失速。後半戦で1勝しか挙げることができなかった。今オフの自主トレでは“チーム戸郷”を結成し、横川、戸田らとともに下半身をいじめ抜き、土台作りに注力。その成果もあって、ここまで抜群の安定感を見せている。

 高卒で入団した1年目から1軍の舞台を経験してきた右腕だが、当初、その成長を一番近くで見守ってきたのが現楽天の炭谷だ。経験豊富な女房役として、若い戸郷とバッテリーを組むことが多かった。戸郷が先発したほとんどの試合でマスクをかぶり、入団2年目の20年に9勝を挙げる活躍へと導いた。しかし、昨年7月に楽天へ電撃移籍。戸郷は「今までずっとお世話になってましたし、炭谷さんとまたバッテリーを組みたいと思っていた。悲しい気持ちはもちろんありますけど、(移籍が決まってから)『お互い頑張って行きましょう』というやりとりもして」と当時のことを明かした。

 戸郷が炭谷から学んだことは多くある。中でも印象に残っていることはどんな時でもマウンドで強気に、打者に向かっていく姿勢だった。「バッターに対してここは真っすぐで押す、っていう強さというか。逃げの配球をしたときやメンタルをやられてしまっていた時に強気のリードをしてくれた」と振り返る。

 今では主戦投手へと成長したが、「銀さんのおかげで(2年目に)9勝できた。この9勝がなかったら今年(の活躍)もない。1軍で活躍できたのも銀さんのおかげですし、感謝しきれない部分が多いです」と感謝の思いは尽きない。だからこそ結果で成長を示し、恩返しがしたかった。10勝目を挙げた中日戦では投手戦が続く中、8回を今季最多となる138球の熱投。9回の中田の決勝弾を呼び込んだ。実力でつかんだ悲願の2ケタ勝利を、炭谷もきっと喜んでくれているに違いない。(巨人担当・河原崎 功治)

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