◆第104回全国高校野球選手権大会第6日 ▽2回戦 高松商14―4 佐久長聖(11日・甲子園)
今秋ドラフト上位候補の高松商(香川)・浅野翔吾中堅手(3年)が、史上40人目(42度目)の2打席連続本塁打を放った。5回に浜風を切り裂く右中間ソロを放ち、清原和博(PL学園)を抜く高校通算65号。7回には左越えへ同66号2ランを運び、スカウト陣の度肝を抜いた。
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巨人・水野スカウト部長「逆方向の右中間へ、あそこまで運べるのはすごい。右打者だと、清原くらいだったのでは。打ち損じがない点も評価できる。高校生では抜けた存在と注目していたが、期待通りのバッティングを見せてくれた。体つきもいいし、プロでどれだけやれる見てみたい」
DeNA・河原スカウティングディレクター「小柄でもリストが強く振れる打者で、体に力があってエンジンが違うという印象。間を取って引きつけられるので、変化球を打つのがうまい」
中日・松永スカウト部長「能力があるのは分かっていたが、甲子園という舞台で力を発揮できるのは素晴らしい。うちの平田のようなタイプだが、スピードや肩の強さなど身体能力は上ではないか」
オリックス・牧田編成部副部長「(右中間への本塁打は)左打者が引っ張ったような打球で、さすがだなと思った。うちの吉田正も、サイズは大きくないがプロで中軸を打っている」
ロッテ・榎スカウト部長「スイング力があり、(現役時代の)井口監督のように呼び込んでボールを捉え、強い打球を打てる。(ドラフト)上位のひとりには入る」