白鳥晴都 映画2作目にして初主演、松本優作監督と二人三脚「振れ幅の広い役者に!」

スポーツ報知
映画「とんび」で共演した阿部寛を尊敬する俳優に挙げた白鳥晴都(カメラ・小泉 洋樹)

 初主演映画「ぜんぶ、ボクのせい」(松本優作監督・脚本)が11日に公開された新人俳優の白鳥晴都(14)が、スポーツ報知のインタビューに応じ、作品への思いを語った。

 居場所を見つけられず、心の傷を抱えた男女3人の交流を描いた作品。母親に捨てられ、児童養護施設で暮らす中学生を演じた。軽トラで生活するホームレスの男(オダギリジョー)、同じ寂しさを抱えた少女(川島鈴遥)と出会い、心を通わせていく。

 19年に都内でスカウト。両親から「誰でもできること(=仕事)じゃない。貴重な経験だからやってみたらどうか?」と背中を押され、芸能界入りした。それまで演技経験はなく、現在は週に1回、所属事務所の演技レッスンに通う。

 経験こそ浅いが、時折見せる目力の強さには人を引きつける魅力がある。一見ひょうひょうとしたようにも見えるが、カメラが回れば独特の空気感をまとい、強烈な存在感を放つ。

 今作はオーディションに合格し、抜てきされた。4月公開の映画デビュー作「とんび」に続く2作目で主役を射止めた。

 「うれしさと同時に、やりきれるかなという不安もありました」孤独を抱えた主人公の気持ちを理解するのに苦労したが、繰り返し台本を読んでイメージを膨らませた。クランクインの前から松本監督と何度も話し合い、ヒントをもらった。公園でマンツーマン練習を行うなど、二人三脚で役への理解を深めていった。

 人生の全てに絶望し、夕暮れの海に向かう終盤のシーンでは一発撮りに挑戦した。 気が付くと、海水が胸の位置までつかっていた。「もうどうでもいいや、という(自暴自棄な)気持ちで海に入っていきました。(そのシーンは)途中まで記憶がないんです…。(当初)つかるのは腰までのはずだったんですが、全然気付かなくて。そこで我に返りました」役がひょう依したかのような経験は初めてだった。「(夕暮れを迎えるまでに)気持ちを高める時間があったので、うまく感情をコントロールできたのかなと思います。川島さんがずっと気持ちを高めていた。(その姿を見て)僕もこれじゃダメだと思い、気持ちを引き締めました」

  21年に俳優デビュー。当面の目標は場数をたくさん踏むこと。「(役を通じて)新しい自分に会える。他の自分を演じることで、新しい発見がある」と役者の魅力を力説。「今回は心に闇を抱えた役だったので、真逆の明るい性格の役やサイコパスの役もやってみたい。(将来は)振れ幅の広い役者さんになりたいです」

 昨年3月に撮影。クランクアップ後は「ポッカリと心に穴が開いた感じがした」と喪失感を覚えるほど、この作品に夢中になった。撮影をきっかけに、松本監督の別の作品に出る、オダギリ、川島と再共演するという2つの目標もできた。

 「監督・スタッフ、共演者の皆さんと、たくさん出会いがありましたし、この世界に入る決断をして良かったです。これからのモチベーションの1つになる。そのためには、もっと頑張らなくちゃ!と思います」と成長を誓った。(加茂 伸太郎)

 ◆舞台あいさつ共演者に感謝

 〇…白鳥はこの日、東京・新宿武蔵野館で初日舞台あいさつを行った。養護施設を抜け出して会いに行った母親(松本まりか)に、追い返されるシーンを振り返り「松本さんと若葉(竜也)さんの熱量がすごくて、僕が持っている力以上のお芝居ができたんじゃないかな」と感謝しきりだった。

 ◆白鳥 晴都(しらとり・はると)2007年12月17日、静岡県出身。14歳。21年に各局のドラマに出演し俳優デビュー。今年はテレ東系「シジュウカラ」、日テレ系「ケイ×ヤク」、同局系「泳げ!ニシキゴイ」に出演。趣味は読書、車を見ること。特技は4歳から始めたピアノ。尊敬する俳優は阿部寛、仲野太賀。164センチ。血液型O。

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