【甲子園】大阪桐蔭 史上最速84試合目で甲子園70勝 3点先制許すも逆転 西谷浩一監督「今までの経験が生きた」

スポーツ報知
7回無死、大阪桐蔭・伊藤櫂人は勝ち越しとなる左中間ソロ本塁打を放つ(カメラ・義村 治子)

◆第104回全国高校野球選手権大会第5日 ▽1回戦 旭川大高3―6大阪桐蔭(10日・甲子園)

 3度目の甲子園春夏連覇を目指す大阪桐蔭が、苦しみながらも旭川大高(北北海道)を破り、史上2校目の全国3冠に向けて発進した。3点を先行されたものの、2本のソロアーチを含む12安打6得点で夏の初戦10連勝を飾った。史上10校目の春夏通算70勝を、PL学園(大阪)を超える最速の84試合目で達成した。

 劣勢でも、大阪桐蔭はぶれなかった。0―3の3回、1点差に詰め寄り、6回に海老根優大が同点ソロを放った。7回は伊藤櫂人の勝ち越しソロなど3点を奪って突き放した。「焦りはあったと思うが、みんなでいい声をかけ合って。今までの経験が生きた」と西谷浩一監督(52)。PL学園の86試合目を抜き、史上最速の84試合目で10校目の春夏通算70勝を挙げた。

 強力打線は健在だった。ナインが「直球が多いイメージ」と共有していた相手先発の右腕・池田翔哉は序盤に変化球を多投し、1、2回は無安打に封じられた。それでも、大会新の11本塁打を記録した今春センバツ同様に「(来た球を)しっかりたたいて伸ばす」を徹底。大阪桐蔭の甲子園での本塁打は90号に到達した。これで春夏計13発となり、84年にPL学園が記録したチーム年間最多の15本塁打まであと2本。今大会で00年智弁和歌山の1大会11本塁打を更新すれば、甲子園100本塁打の大台に乗る。

 大阪大会7試合、計54回で1失点の超強力投手陣が、まさかの3失点。旭川大高がヒットを打つたびに拍手が起きる“アウェー”なムードに屈しなかった。先取点を与えたのは、現チームが公式戦で唯一の黒星を喫した春の近畿大会決勝・智弁和歌山戦以来、8試合ぶりだった。反撃に一役買ったのが、記録員としてベンチ入りした副主将の吉沢昂(3年)だった。年中、半袖のムードメーカーは「そんな簡単にはいかへん。粘り強く、後半勝負でいこう」とナインに説いた。主将の星子天真は「自分たちのペースを意識できたのは、吉沢のおかげ」と感謝した。

 松阪大輔を擁した97~98年の横浜に次ぐ史上2校目の秋春夏連覇(明治神宮大会、春夏の甲子園)に向けてスタートを切った。夏の初戦10連勝にも、西谷監督は「初戦で出た課題もある。ひとつひとつ潰しながら、2回戦はもっと頑張っていかないといけない」と慢心は一切なかった。(南 樹広)

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