◆JERAセ・リーグ 広島―ヤクルト(10日・マツダスタジアム)
広島の九里亜蓮投手が、6回116球を投げ、8三振を奪う力投で5安打無失点。5勝目の権利を持ってマウンドを降りた。勝てば、6月2日の日本ハム戦(マツダ)以来、約2か月ぶりの先発白星で同カード今季5度目の対戦で初白星となる。
立ち上がりは自滅でピンチを招きながら、踏ん張った。初回は1安打1四球などで1死一、二塁も4番・村上を一ゴロ、5番・サンタナを中飛に仕留めた。2回は連続四球で無死一、二塁、3回は2死から連打で一、三塁とされたが、それぞれ無失点で切り抜けた。
味方打線から4点の援護をもらうと、尻上がりに調子を上げた。4回以降の3イニングは二塁を踏ませず、6回は村上、サンタナから連続三振を奪い、7回から2番手・矢崎にバトンを渡した。
一時は不本意な投球が続いたことで中継ぎへの配置転換もあった。4日のDeNA戦(横浜)は降雨ノーゲームとなったが、4回1死までパーフェクト投球と復調の兆しは見せていた。チームの先発陣は床田が右足関節骨折、アンダーソンが上半身コンディション不良で離脱と受難続き。だが、、前夜には森下が今季初完封で快勝。2夜連続で先発の好投が光った。