【こちら日高支局です・古谷剛彦】ブリーダーズGCは関東オークス馬の鬼門に 牡馬相手に好走したテリオスベルに注目

スポーツ報知

 ホッカイドウ競馬は11日、夏の大一番「第34回ブリーダーズゴールドカップ」(交流G3)が行われる。14年から牝馬限定戦に生まれ変わり、過去8年はすべて中央勢が3着まで占めている。「門別のレースで、最も中央馬との格差を感じる」と、19年から3年連続でリーディングを獲得している石川倭騎手が指摘するほど、地元勢は大差をつけられるケースが目立つ。とはいえ、今年の中央勢は、例年に比べると実績馬の出走は少ない。

 関東オークスを制したグランブリッジ(牝3歳、栗東・新谷功一厩舎、父シニスターミニスター)が人気を集めそうだが、これまで関東オークス制覇後に参戦したケースでは、2着2回、3着3回と優勝馬は出ていない。交流G2勝ちの実績から、2キロの斤量増となり、古馬との差がなくなる。この影響が、ワンパンチ足りないシーンが目立つと感じる要因かもしれない。グランブリッジが初の3歳馬Vを飾るか…。ひとつの焦点と言える。

 個人的には、マーキュリーCで2着惜敗のテリオスベル(牝5歳、美浦・田島俊明厩舎、父キズナ)を本命とした。牡馬と戦った直後の参戦で、好結果を残す馬が大半を占める。左回りの中距離戦から挑むケースで、プリンシアコメータ(20年)、アンデスクイーン(19年)が優勝。前走が交流重賞のケースでは、マルシュロレーヌ(21年)とアムールブリエ(16年)が帝王賞敗戦から巻き返した。テリオスベルは、砂を被らない位置でレースを進めた時の強さは、近3走が示す通り。前走はスタンド前で外に持ち出し、ロングスパートであわやのシーンを作った。牝馬同士の今回は、重賞初制覇の期待が高まる。

 基本的には、やはり中央勢の決着になる可能性が高いと思っているが、地元勢ではネーロルチェンテ(牝5歳、北海道・米川昇厩舎、父ベルシャザール)とニーズヘッグ(牝5歳、北海道・佐々木国明厩舎、父ヘニーヒューズ)に善戦を期待したい。ネーロルチェンテは、ノースクイーンCで馬体が絞れ、前年鼻差の雪辱を果たした。その後も順調で、状態面では5着に健闘した昨年以上と言える。もちろん、時計を大幅に詰めなければならない課題はあるが、地の利を生かして昨年以上の走りを見せて欲しい。

 ニーズヘッグは、中央3勝クラスから今春、北海道へ移籍。準重賞のえりもオープンで、約1秒も立ち遅れるロスがありながら、大半の馬が避けていた砂の深い内を突き、豪快に差し切った。砂を被って戦意喪失した前走は度外視できるうえ、今回はチークピーシーズを着用。大外枠もプラスに働き、地元勢では実績的にも最も注目できる1頭だ。

 ブリーダーズゴールドカップの発売額は、昨年が6億円、一昨年は7億2836万円のレースレコードを記録した、まさに夏の大一番。南関東がデイ開催の浦和と重なり、祝日でもある今年の日程を考えると、20年を上回る数字を残したいところだ。

(競馬ライター)

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