湯川れい子氏がオリビア・ニュートン・ジョンさんを悼む「人間的に存在感」…78年イルカ追い込み漁批判を仲介

スポーツ報知
オリビア・ニュートン・ジョンさん(ロイター)

 「フィジカル」など多数のヒット曲で知られる英国出身の人気ポップス歌手オリビア・ニュートン・ジョンさんが8日(日本時間9日)、米西部カリフォルニア州の牧場で死去したと、親族が発表した。73歳。死因は明らかにされていない。

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 オリビアさんと親交が深かった作詞家で音楽評論家の湯川れい子氏(86)が9日、本紙の取材に応じ、故人をしのんだ。

 番組DJを務めたラジオ関東(現・ラジオ日本)の洋楽番組「全米トップ40」(1972年~86年)のスタジオに、オリビアさんが訪れて以来45年以上の付き合い。「時代の最先端をいく時代のスター。単なるアイドル、単なる歌姫ではなく、女優としてもアーティストとしても時代を象徴する存在でした」と語った。

 全米のビルボードHot100で10週連続1位を記録したヒット曲「フィジカル」(1981年)がもたらした、影響の大きさを分析。「(当時は)オイルショックの後、生バンドでダンスをするような場所はお金がかかって入れなくなった。ジムでトレーニングするのが流行(はや)り出した時期。そこに、レオタード姿の彼女が(ミュージックビデオで)歌い、踊る。印象に強く残りましたね」

 一番の思い出は1978年、オリビアさんがイルカの追い込み漁を「野蛮な行為」と批判し、来日公演をキャンセルした時のこと。その後、撤回して来日公演を行うが、その間に入ったのが湯川氏だった。

 「漁師町の文化を説明した方がいい。(リスナーらから)寄せられた意見を全て英文にし、オリビアさんのところへ届けました」

 直後、オリビアさんから届いた返事は「カラーテレビで見た鮮血に染まった海がショックで、一方的に批判してしまった。文化として漁師が(イルカの)被害を受けたのであれば、どう解決していくかを話し合って、前向きに考えていきたい」という内容。「申し訳なかった」という謝罪の言葉も添えられていた。

 オリビアさんはすぐに来日公演を開催。ギャランティーの一部の2万ドルを環境保護のために寄付した。湯川氏は「自分の意見、行動力を持った人。爽やか、かわいいというアイドルではなく、人間的に存在感のある人でした」と懐かしんだ。

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