【甲子園】宮原明弥が今大会完封一番乗り「絶対に負けない」 相手アルプスのメロディーを口ずさみ快投

スポーツ報知
9回2死、つばに「常笑」と記した帽子を飛ばして最後の打者を三振に仕留めた海星・宮原(カメラ・岩田 大補)

◆第104回全国高校野球選手権大会第3日 ▽1回戦 海星11─0 日本文理(8日・甲子園)

 海星(長崎)の宮原明弥投手(3年)は今大会の完封一番乗り。同校では「サッシー」の異名で76年の4強に貢献した酒井圭一以来の完封劇となった。

 甲子園は最高のステージだった。海星・宮原は相手のアルプスから流れるメロディーを力に変え、歌詞を口ずさみながら117球を投げ抜いた。「絶対に負けないという気持ちでマウンドにいきました」。プロ注目の日本文理・田中晴也との投げ合いを制し、今大会の完封勝利一番乗り。同校では76年に4強を果たした「サッシー」こと酒井圭一(元ヤクルト)以来、46年ぶりの完封を成し遂げた。

 序盤から最速144キロの直球とスライダーでペースを握った。2点リードで迎えた2回1死二、三塁のピンチは連続三振で脱出。中盤に右手中指に血マメができても続投を志願した。「昨日からずっと完封してやると思っていました」。8安打を浴びても得点は許さない。有言実行を果たした。

 趣味は歌うこと。「学校とかで結構歌います」とチームメートや家族の前でたびたび美声を披露する。この日は「歌詞がいい」と大好きな湘南乃風の「ライバル」を聴いてから聖地に入った。

 攻撃陣も“熱血シンガー”の力投に応えて田中を攻略し、春夏通じてチーム最多の11点を奪った。「正直、夢を見ているくらい出来過ぎかな」と加藤慶二監督(48)。エースは第7日の天理戦に向け、「持ち味である真っすぐをしっかり投げて抑えたい」と力を込めた。(中野 雄太)

 ◆サッシーとは 海星が1976年夏の甲子園に出場した時のエース右腕・酒井圭一投手の愛称。長崎大会で16者連続奪三振、51イニング連続無失点を記録し、当時、イギリスのネス湖で目撃情報があった未確認生物・ネッシーから名付けられた。甲子園では2完封を含む4連続完投勝ちで、準決勝進出。76年ドラフト1位でヤクルト入りし、90年の現役引退まで通算215登板で6勝12敗4セーブ。

 ◆宮原 明弥(みやはら・はるや)2005年3月3日、長崎・対馬市生まれ。17歳。小学1年から豊玉小ソフトボールクラブに入り、遊撃手。小島中では軟式野球部に所属し、投手を務めた。海星では1年秋からエース。50メートル走6秒4。遠投110メートル。182センチ、90キロ。右投右打。

 ◆長崎勢の完封勝利 海星・宮原明弥が日本文理戦で完封勝利。長崎勢の完封勝ちは、99年の長崎日大・崎田忠寛(対日大三戦)以来、7人目(9度目)。海星では、72年の松尾格(対三重・海星戦)、76年の酒井圭一(対福井戦、対崇徳戦の2試合連続)以来、3人目(4度目)。

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