【ソフトバンク】止まらないコロナ禍と負傷者&超ハード日程 日本一奪回へ2大試練 藤本博史監督の苦悩とは

スポーツ報知
ソフトバンクの藤本博史監督

 2位ソフトバンクがかつてない試練に立たされている。後半戦はここまで9試合で3勝5敗1分け。何とか首位西武と3ゲーム差を維持しているが、日本一奪回に向けて2つの“難題”に頭を抱える毎日だ。

 コロナ禍に加え、負傷者が止まらない。打線の核を担うグラシアルが4日に座骨痛のため登録抹消。足に不安を抱える今宮も5日の試合で復帰するまで5試合欠場の期間があった。それ以外でも周東、牧原大、柳田ら万全とはいえない選手が多い。7月にも又吉、三森ら主力の故障離脱が相次いだが、8月になっても負の連鎖に歯止めがきかない。

 開幕スタメンに名を連ねたメンバーで、直近試合である今月7日の楽天戦(ペイペイD)に先発出場した野手は今宮、柳田、中村晃、甲斐。その上4人とも故障やコロナでの離脱期間があり、藤本監督は「おはらい行かなあかんね」と自虐気味にいう。今季、本来の理想のスタメンはほとんど組めていないと言っても過言ではない。

 ここにきて、先発陣の駒不足も深刻だ。今季6勝を挙げ、オールスター第1戦の先発も任された新人王候補の大関が左精巣がんの疑いで2日に緊急手術。先発ローテは再編された。まず、大関が先発予定だった6日の楽天戦(ペイペイD)には4日の日本ハム戦(札幌D)で今季初先発するはずの武田が回り、4日の試合はレイが緊急先発した。レイも新型コロナ陽性から回復し、当初は3日の2軍戦で復帰してから1軍マウンドに上がる算段だったが、札幌に招集がかかった。

 また4日には、5日の楽天戦(ペイペイD)に先発予定だったエース千賀が新型コロナ陽性判定を受けたことが発表された。5日は杉山がこれまた緊急先発。2軍の先発陣では田上、奥村らが7月下旬に新型コロナ感染と、代わりに上げたくても上げられる投手がいない状況だ。さすがの藤本監督も「もう、緊急事態を通り過ぎている。中継ぎはちょっと大変やろうけど、3連投は当然あると思ってやってもらわんと。できるだけやらせんとこうと思ったけど、先発投手もいなくなってしまったからね」と深いため息をついた。

 追い打ちをかけるように、超ハードな日程も続く。8月の金曜日は第1週から4週連続の移動試合。しかも、翌日の土曜日は3度が午後2時開始のデーゲーム。いくらタフなプロ野球選手と言えども、体への負担は少なくないだろう。

 そんな中、強く印象に残った場面がある。5日の楽天戦。2点リードの7回だった。甲斐の2点三塁打でリードを4点に広げると、ベンチから全員が飛び出し、跳びはねるようにして喜んだ。この試合から新型コロナ濃厚接触の疑いで離脱していた松田が1軍復帰。試合前の声出しでは「ワンチーム!」とナインに呼び掛けていた。緊急事態の今こそ、一投一打に前のめりになる“熱男”のような姿勢が大事になるはずだ。球団67年ぶりの開幕8連勝でスタートした今季も残り47試合。強い絆で混戦のパ・リーグを勝ち抜いていく。(記者コラム=ソフトバンク担当・中村 晃大)

 ◇開幕戦と直近試合のスタメン比較

 ▽3月25日(今季1試合目=日本ハム戦)

1(二)三森

2(遊)今宮

3(右)柳田

4(指)グラシアル

5(左)栗原

6(一)中村晃

7(三)松田

8(中)上林

9(捕)甲斐

 (投)千賀

 ▽8月7日(今季96試合目=楽天戦)

1(中)周東

2(遊)今宮

3(二)牧原大

4(右)柳田

5(指)デスパイネ

6(一)中村晃

7(左)柳町

8(三)川瀬

9(捕)甲斐

 (投)和田

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