鹿島は戦術重視の選定に誤算 コーチとの意思疎通にも一方的に バイラー監督の解任を発表・・・記者の目

スポーツ報知
鹿島のバイラー監督

 鹿島は7日、レネ・バイラー監督(48)の解任を発表した。後任は岩政大樹コーチ(40)の昇格が有力。ドラガン・ムルジャコーチ(38)、マヌエル・クレクラーフィジカルコーチ(47)の退団も決まった。チームは6日の広島に敗れ、今季初の連敗で5試合連続未勝利(3分け2敗)となり、暫定4位に後退(7日終了時点で5位)。今季就任したバイラー監督は縦に速いサッカーを志向し、一時は首位に浮上したが、今夏にFW上田綺世(23)がベルギー1部サークル・ブリュージュ移籍で抜け、苦戦が続いていた。就任7か月余りの退任は、クラブ史上最短となる。

 誤算が解任につながった。今季開幕前、鹿島は新監督選定に際し、候補者に同じ問いかけを行った。「鹿島でどんなサッカーをしますか」。ある候補者は「ポゼッション」と答え、別の候補も戦術を返したという。「いる選手の特長を最大限に生かすことが私のやり方」と唯一「形」を口にしなかったのが、バイラー監督だった。

 鹿島は5シーズン、リーグ優勝から遠ざかっている。相次ぐ所属選手の海外移籍で勝利へのこだわりや勝負強さなど、伝統の強みを発揮することが難しくなった。そこでブラジル人を中心とした監督人事を改め、戦術で最先端を行く欧州に監督を求めた。ベルギー1部で優勝経験を持つスイス人監督は策、Jリーグに適応する柔軟性があると判断。招へいを決めた。

 ロングボールで縦に速い策を用い、一時は首位に立ったが、消耗度の高いサッカーで夏に挑み、失速。課題を克服する姿勢が足りなかった。同監督はコーチの提案にも聞く耳を持たなかったといい、意思疎通は常に一方的だった。選手は試合で指示通りに戦うが、同じ形で勝てない。繰り返すうちにチームの空気は白けていった。

 5戦未勝利。解任理由は結果ではなく、呼吸できなくなったチーム状況にある。(鹿島担当・内田 知宏)

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